“今日俺”自由すぎるムロツヨシにシソンヌ「どういうつもりでやってるんだろう?」

2018/11/17 10:00 配信

ドラマ インタビュー

自由すぎるアドリブを繰り出すムロツヨシにシソンヌも困惑…?(C)NTV


福田監督の演出とは


――福田監督作のドラマには何度か出演されていますよね。今作でも個性的なキャラクターですがどんな演出を受けましたか?

長谷川:指示というよりは「あれやって」とか「もっとふざけて」みたいなのが多いですね。「長谷川、あのツッコミの間もう少しもらっていい」とか「食い気味で言っちゃっていいよ、遠慮しないでいいよ」って感じで、俺達のシーンに関しては演技指導というよりそういうのが多いかもしれないです。

じろう:一応、撮影初日には役を作り込んでいくんですけど、始まった瞬間それを福田さんに壊されるんですよね。福田さんに壊されてからがスタートです。用意してきましたって姿勢は見せるんですけど、いつも大体初日に壊されてそれで突っ走っていきます。

僕はなるべく忠実にやろうとしてるんですけど、指示出してくるのは福田さんなので僕が好き勝手に壊してるわけじゃないんですよ。福田さんが「あの感じでやって」「もっとやっていいよ」って。

でも、福田さんが一番笑ってくれるので楽しいですね。

――普段はコンビで舞台などで一緒ですが、ドラマの現場に2人でいるというのは違和感あったりしますか?

長谷川:職員室のシーンで相方が居てくれると僕も安心できますし、プラスそこにムロ(ツヨシ)さんも居るのでやりやすいです。ムロさんが仕掛けるとじろうが乗っかって、じろうが仕掛けるとムロさんが乗っかるというのは確実に分かっているので、そこをどうさばいていくかっていう。

…僕、ずっとドラマの話してないですよね(笑)。「どうツッコもうかな」とかばかり。だから、どっちかというとドラマに出ている感じがしてないんですよね。ずっとシチュエーションコントをやっている気がしています。

相方は正直長いこと一緒にやっているので、こういうボケが来るだろうなって分かるのでツッコみやすいです。でもね、ムロさんも長いこと一緒にやっているのでなんとなくパターンが分かるんですよね。この2人が居てくれたからやりやすかったですね。他の人ならどう来るか分からなくて不安な部分もあるので。

ムロさんは突拍子もない謎のボケが多くて、「それどういう意味ですか?」っていうボケが多いんですよ。でも「どういう意味だよ、それ!」とは言いたくなくて頑張りました。

せりふは台本通りなんですけど、動きがおかしいんですよ。急に椅子を殴ったり、急に僕の胸のあたりを殴ってきたり…ほぼアドリブですよね。せりふをちゃんと言っていれば何をやってもいいと思っている人が多い気がします。

じろう:僕もドラマという感覚はあまりなかったですね。相方とは350日くらいずっと一緒にいる感じだから特に思うこともなく…現場が遠いなぁと思うくらいですね。いつもと同じ気持ちでいました。

僕もネタを書くので、書き手の人の意志を壊したくないっていうのがすごく強いんですよ。だからムロさんとか見てると「どういうつもりでやってるんだろう?」と思ったりします(笑)。

福田さんに言われたらやったり、もうOKカットは撮れただろう、今はおふざけの流れかなという時は、突拍子もないことをやったりもしますけど、基本は文字になっていることをそのままやりたいタイプなので、あまりそこまでかましてやろうという気持ちはないですね。

――印象的なシーンが多いドラマですが、一番印象に残っている撮影は?

長谷川:みんなが大変そうにアクションをしているのに、職員室のメンバーはアクションを全くしていないので申し訳ないなと思っていました。僕のアクションはバレーボールをぶん投げるくらいしかなかったので(笑)。それをアクションとみなしているんです、職員室メンバーは。

たまにほんの少しアクションに絡んだりするんですけど、「みんなすげぇな!」と思いながら見ていました。終わってからもみんな体育館で練習していて、自分の撮影がないシーンが2、3時間空くとなったら、僕とかじろうはすぐに寝場所を探しに行ったりするんですけど、若い子たちはすぐに体育館に行って練習していましたね。それでアクションの練習が終わったらバスケで遊んだりとかして、若いってまぶしいなと感じました。

でも、「休むのもプロの仕事だからね」って僕は自分に言い訳しながら休んでいました(笑)。

じろう:僕は6話で、上から落ちてくる看板を避けるというちょっとしたアクションみたいなのがあって、そういうのは初めてだったので印象的でした。肘当てとかプロテクターを着けて、スタントマンの方に「ここでこうやって転んでください」って指導を受けたりして。

長谷川:そんなしっかりしたのがあったんだ! めっちゃアクションじゃん、それ。プロテクターとか着けてる時点でアクションですよ。

じろう:キックとかパンチとかじゃなく、本当に転んでるだけなので、受身的な。

長谷川:でもいいよ、こっちは何もなかったんだから。竹刀を持っていたけど、何もなかったんだから。生徒ともみ合いくらいあるかと思ったんですけど、見た目だけのめっちゃ弱い先生でしたよ。