岡田将生主演のドラマ「昭和元禄落語心中」(毎週金曜夜10:00-10:45、NHK総合)第6回「心中」が11月16日(金)に放送され、助六(山崎育三郎)とみよ吉(大政絢)の死の真相が描かれた。炎が消える前の一瞬のきらめきのように、7年ぶりに落語に向き合った助六。その心情が丁寧に描かれ、視聴者から“助六ロス”の声が広がっている。(以下、ネタバレがあります)
「昭和元禄落語心中」は、雲田はるこの同名漫画を原作としたヒューマンミステリー。昭和の落語界を舞台に、主人公の八代目有楽亭八雲(岡田)を始め、芸の世界に身を投じた人々の生きざまを描く。
第5回で師匠・七代目八雲(平田満)に破門され、みよ吉とともにぷっつりと消息を絶った助六。そして7年後、師匠の最期を看取ったあと、菊比古(後の八代目八雲/岡田)は「助六に会いたい。もう一度、助六を、助六の落語を取り戻さなくてはならない」と、ついに助六を探し出した。
助六は、みよ吉の故郷・四国にいた。みよ吉との間に生まれた幼い娘・小夏を抱え、自堕落な生活をしていた助六に、菊比古は「東京に戻って落語をやりなさい」と活を入れた。
「イヤだ、やりたくねぇ」と駄々っ子のように突っぱねていた助六だが、心の底ではまだ落語を愛していた。その証拠に、娘の小夏は落語が大好きだ。菊比古に叱咤されながら、助六は荒れ放題の部屋を掃除し、身だしなみを整え、宿屋の風呂掃除で働き始めた。
部屋を掃除する菊比古と畳に転がった助六が「何だ邪魔か?」「邪魔だよ」とやり取りしたり、食事中に鼻歌を歌う助六と小夏を菊比古が「食べることに集中しなさいよ」と叱ったり…。まるでごく普通の3人家族のような温かい時間が、点描で描かれた。
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