吉本実憂「すごく楽しかった」破天荒なクズ新人役で新境地見せた

2018/11/22 07:00 配信

映画 インタビュー

吉本実憂に主演映画「レディ in ホワイト」についてインタビュー!撮影=永田正雄、スタイリスト=山本隆司、メーク=小嶋絵美


真っ白は落ち着かなかった


――翔平のキャラクターもすごかったですね。

「こんな人いるのかな?」って。もし、いるのであれば、私は関わりたいような関わりたくないようなって思います。翔平は理不尽でパワハラな部分はありますけど、ちゃんと結果を残していたりするので、ただただ嫌うことはできないなって感じましたね。

みんなそうでしょうけど、私はあまり人に上から言われるのが好きではなく、どんな人でもあっても対等にお話をしたいので、翔平みたいな人とは一緒にお仕事はできないかなって。でも、興味はあります。

――演じている波岡さんはどんな方でしたか?

めちゃくちゃ優しくて面白い方でした。「火花」(2016年、Netflix)の印象がすごくあって、目つきもキリッとされているので、「怖いのかなぁ」とか思っていたんですけど(笑)、すごく優しかったです。

“パワハラ将軍”松山翔平を演じるのは波岡一喜(C)テレビ大阪サービス


――彩花は白にこだわりを持っていましたが、吉本さんのこだわりは?

私は黒い服が好きですね(笑)。彩花が白が好きなのに、私の私服は結構黒が多いです。なので、(撮影中の)真っ白は落ち着かなかったですね。だから、この(衣装の)一部分に黒があるときはちょっとだけ「よかったぁ」って思うけど、完全に真っ白な日とかは落ち着かなかったです。

でも、白を着ることで堂々とできました。なぜかは分からないんですけど、(プライベートの)私が黒を着て落ち着くように、色で気分って変わるじゃないですか。白って隠れようがないので(笑)、「じゃあ、堂々とするか!」みたいな気持ちにはなりました。

――では、最後に読者へメッセージをお願いします。

こんな女の子(彩花)を受け入れるか受け入れないかは“あなた次第”って感じですね。最初は「ちょっと嫌いだな」って思っていたのが、「この人怖いな」に変わって、その後は驚異に思うようになって、「この人すごいな」って…段階があったりするんですね。

私は彩花から「人を第一印象だけで判断するのはやめよう」って学びました(笑)。だから、人にも良さと悪さ、長所・短所があるので、そういう部分とかも楽しんで見てもらえたら。彩花だけではなく、他の登場人物にもそういう部分がいっぱいあるので、そういうところも楽しんで、面白おかしく、ラフに見ていたただけたらうれしいなって思います。

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