――撮影中に村上さんと何か話されましたか?
ほとんどしてないです。彼もこういう役柄だから、現場では寡黙でずっと役の雰囲気を保っていたんですね。本読みの時は「お久しぶりです」みたいな感じで話はしましたけど、それ以外は特に会話はなかったです。
――村上さんもあえてそういう雰囲気を作っていたのでしょうか?
分からないですけど、もう自然とそういう感じの空気になっていた感じがします。
最後にトオルがうち(トースト女の部屋)に来る時は、最初から様子がおかしいなっていう変な空気なんです。それ以外の時はみんな楽しくやっていたんですけど、やっぱりそういう雰囲気を壊さないようにしているのか、周りがセッティングなどをしている間(空き時間)も、一人でいらっしゃったんですね。「声を掛ける感じでもないなぁ」みたいな感じでした。
私もこういう役だから軽く声を掛けにいく感じでもないし、暗黙の了解じゃないけど、お互いにそういう感じで現場にいましたね。
――今回のタイトルが「銃」ですが、もし実際にトオルのように銃を手にしたら、ご自身はどうなると思いますか?
手にしたら私は大事に閉まっちゃうと思います。でも、磨き続けると思います。撃つわけでも使うわけでもないんですけど、ただ「格好良い~」と言いながら磨くんです。
昔、銃が好き過ぎて、おもちゃをすごく集めていたこともあるんです。磨いているのを見ながら「いいなぁ」って。
磨くこと自体がすごく好きで、革のお財布とか、革物を磨くのがすごく好きです。10代の時にはまって、「おっさんみたいな趣味」とか言われたりしたんですけど(笑)、本当に楽しくて、オイルも何種類もそろえていました。刀系も集めるのが好きでしたね。
【後編「トースト女、まさかの告白」に続く】
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