――佐藤さんは熟考してからお話しされるイメージがあります。
山田「健は人がしゃべってるとき、ずーっと人の目を見ていて、相手がしゃべり終わったら、まとめて話すんです。ずーっと頭の中で整理してるんですよ。そこもぴったりだと思いました」
佐藤「ぴったりかは分からないですけど、僕は原作を読んでやりたいなと思いました。まず作品の世界観にひかれました。そして左近は支える役どころで、その支える相手は山田孝之演じる兄貴。そこにひかれました」
山田「支えたくなった?」
佐藤「なった(笑)。これまでの共演作では支えていただいていたので。映画『バクマン。』(2015年)での漫画家と編集者とか、先輩役とかで。だから恩というか」
山田「感じてくれてたの?(笑)」
佐藤「(うなづく)あとタバコ吸う役がやりたかった(笑)」
山田「そうそう。タバコやめてたのにいいのかな?とも思ったんだけど、飲みの席でその話をしたら、タバコ吸っててね。『今のうちから(体を)慣らしてます』って言うから、これは決定だなって」
佐藤「タバコは映画『何者』(2016年)で初めて吸ったんですけどクランクアップと同時にやめたんです。最終日に岡田将生と2人でずっと吸うシーンがあって、クラクラしちゃったんで」
山田「俺も『ハード・コア』で2人で吸うシーンを撮ったとき、フラフラした(笑)」
佐藤「だから、この撮影が終わって、またやめたけど」
――お話を聞いていても、お2人の仲の良さがすごく伝わってきますが、息が合うところもキャスティングの理由だと山下監督が仰っていました。お2人が親しくなったきっかけは?
山田「飲みの席かな?」
佐藤「僕はずっと好きだったんですよ。映画『クローズZERO』(2007年)のころから好きだったので、リスペクトがすごくて。だから、初めて会った時は質問攻めでした。山田孝之ってどんな人なんだろうって」
山田「そうだった? 覚えてないや」
佐藤「そうしたら、イメージのまんまで。でも、思ったよりしゃべってくれる人だったので、親しみを感じて、グイグイ聞いちゃいました」
山田「グイグイ来られた印象がないな。俺もバーってしゃべるから」
佐藤「その後、撮影でご一緒させていただいて」
山田「それからはちょこちょこ飲んだりしてました」
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