岡田将生主演のドラマ「昭和元禄落語心中」(毎週金曜夜10:00-10:45、NHK総合)。第7回「昇進」(11月23日放送)から、物語は現代へ。老成した八代目有楽亭八雲(岡田)を演じる岡田の佇まいに、視聴者からは「美しさに凄みが増した」「色気があふれている」といった感嘆の声が上がっている。(以下、ネタバレがあります)
「昭和元禄落語心中」は、雲田はるこの同名漫画を原作としたヒューマンミステリー。昭和の落語界を舞台に、主人公の八代目八雲をはじめ、芸の世界に身を投じた人々の生きざまを描く。
助六(山崎育三郎)とみよ吉(大政絢)の死の真相が描かれた第6回(11月16日放送)。それから24年が経ち、第7話で八雲は落語界の重鎮になっていた。
すっかり髪も白くなり、その顔には人生が刻まれた。先代八雲の墓参りに訪れ、「アタシはちぃとも変わらねえのに、立場ばっかり変わっちまって」「死んだ者は、もう年を取らねえんだよなァ」と弱気なことも口にする。
だが、眼光の鋭さは衰えるどころか凄みを増した。それがわかるのは、やはり高座に上がるシーンだ。「もう一席の間、お付き合い願います」と話し始めた八雲の目は強く鋭く、その存在感は圧倒的。かけたのは十八番の「死神」だった。
袖から見ていた円屋萬月(川久保拓司)は「寄席の空気が丸ごと変わった…」とその存在感に目を見張る。
「噺家が老いてからが華だというけれど、八代目は間違いなく今が一番お美しい…」
弟子として八雲のもとで精進してきた与太郎(竜星涼)も、袖から「噺家の夢だ。みんな、こんな存在になりたくて日々精進してんだ」と嬉しそうにうなずいた。
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