――実際に、映像を見ながら声を吹き込んだ感想は?
実際にマッケンジーさんの顔に私の声が入っている映像を見た時は、違和感しかなかったです。自分の声なのに、顔が別人という経験は初めてだったので(笑)。私の声がクララというキャラクターに合っているのかどうか不安な気持ちになりました。
でも、演出家の方やスタッフの皆さんから「すごく合っている」と言っていただいたので少しホッとしましたけど、声だけの演技は難しかったです。
――声の出し方で心掛けた点は?
全編通してクララを演じるので、一番自分の出しやすい声を出すことを心掛けました。叫んだり、ちょっとふさぎ込んでいる感じだったりと、いろんな場面が登場しますけど、その時のクララの感情を意識することが大切だなと。
最初の頃はガチガチだったので、声が上ずってしまったりして、後で聞いてみると緊張していることが分かるんです。その部分は、改めて撮り直しました。
――収録は一人?
そうなんです。一人で映像を見ながらセリフを言っていたので、距離感や声の大きさの調整が難しかったです。
まだ、他のキャラクターの声が入っていない状態での収録が多かったこともあって、相手の立ち位置などを想像しながらどれぐらいのボリュームがちょうどいいのか考えながら演じました。その感覚をつかむのは、とても難しかったです。
――アフレコをしながら、一つひとつ学んでいった感じ?
もう、1シーン、1シーンが勉強でした。今回は「自分だったら、こう演じるだろうなぁ」っていうお芝居は要らないんです。
あくまでも、マッケンジーさんの演技に合わせて声を当てることが大事。なるべく、彼女のお芝居を私の声で表現できるよう、セリフはもちろんですけど、息遣いも1つ1つ丁寧に演じました。
クララは勇敢に戦うシーンが結構あったので、ト書きに「唸り」と書かれていることが多くて。それをどうやって表現すればいいのか試行錯誤しながら演じていた時間は楽しかったです。
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