太宰治本人の物語を作りたい。そう思いついたときからこの役をできるのは絶対に小栗旬しかいないと思っていました。
スターである彼にしか見ることのできない景色、トップを走り続けているからこそ抱える孤独、誰もまだ見たことのない小栗旬。連日の撮影で鳥肌が立つことが何度もありました。
魂を賭けた芝居に毎日震えています。これをやるための今までの人生だね、と2人で話しています。
お話を頂いたのはずいぶん前のことだったと認識しております。悩みました。この文豪を自分を通して産み出すことができるのだろうか。
自分がこの人生を生きることはできるのだろうか。しかし、監督から僕でなければ、というお言葉を頂き、脚本に魅了され、決断いたしました。
今はただただ、最高の孤独とは一体どこに存在しているのか。手に入るものなのか。そんなことを日々感じながら、一歩一歩、太宰に寄り添いながら過ごしております。
私という人間から見えてくる太宰治という凄絶(せいぜつ)な人生を駆け抜けた一人の文豪の足跡が皆様の心に刻まれることを祈り、作り上げていければと思っております。お楽しみに。
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