泉ピン子がえなりかずきの○○姿にショック!? “渡鬼”最終シリーズへ!

2010/09/17 14:00 配信

ドラマ

「橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり 最終シリーズ」の制作発表記者会見に出席した出演者たち

TBS系で10月14日(木)にスタートする新ドラマ「橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり 最終シリーズ」の制作発表記者会見が9月15日、都内のホテルで行われ、出演者の宇津井健、長山藍子、泉ピン子、中田喜子、野村真美、藤田朋子、脚本家・橋田壽賀子氏、プロデューサー・石井ふく子氏が登壇した。

本作は、'90年の放送開始から20年を迎えた、岡倉大吉(宇津井)と、弥生(長山)、五月(泉)、文子(中田)、葉子(野村)、長子(藤田)の5人の娘たちの“家族の姿”を描いた物語の第10弾。“家族の愛”をテーマに、大吉と娘たちは、日々の暮らしの中で抱える問題や悩み、不安を視聴者の目線で問い掛けるホームドラマで、今作でいよいよファイナルシリーズとなる。

20年の間、約500話の脚本を1人で手掛けてきた橋田氏は、「ある1つの時代へのメッセージを書かせていただいた、そういう番組を持たせていただいたってことは、すごく幸せだと思うんですね。ずっと元気だったら、100歳まで書いていたいんですけど、そうもいかないので…86歳でファイナルとさせていただきます」と感謝の意を述べた。

橋田氏の脚本の特徴ともいえる長ぜりふについて、長山は、「覚えるのは大変です。でも、頑張って愛して、やっていきたい」とコメント。また、泉が「本当のこと言うと、泣いちゃいそうです。孤独との闘いで、ひたすら(せりふを)覚えます。角野(卓造)さんも苦しんでいるんだ! って…。誰かも一緒に苦しんでいるって思わないとやってられない(笑)」とこぼすと、すかさず橋田氏が「いじめたいときに、(せりふが)長いの(笑)」と入り、絶妙な掛け合いを見せる一幕も。そんな中、藤田は「苦労してないです(笑)。長ぜりふは、楽しんで言わせていただいています」と話し、ほかの出演者から驚きの声が上がった。

そして、「これまでに印象に残っていることは?」という質問に、中田は「パート1の撮影最終日に、橋田先生がスタジオにお越しになられて、石井先生と握手を交わされた瞬間、わたしたちみんなボロボロ泣いたんです。この喜び、これだけは印象に残っております」、野村は「橋田先生が書かれる脚本が、6割方、わたしの人生にかぶってくるんです。透(徳重聡)と結婚するんだってなると、本当に(自分が)結婚しちゃったりとか…先生が予言するんですよ」(野村)とそれぞれエピソードを披露。橋田氏は「やっぱり、山岡(久乃)さんと、藤岡(琢也)さんが亡くなったことですね。これは作家にとっては一番ショックなことで『もう、やめたい』と思いました」と振り返り、「宇津井さんが、(藤岡さんの代わりに大吉役を)『いいよ』っておっしゃってくださった…これは、一番思い出に残るうれしいこと」と笑顔に。宇津井は「先輩である藤岡さんの後を引き継いで、OKさせていただきましたけども、(撮影)初日のことは、いまだに克明に覚えておりますね。岡倉大吉は、心が広く、立派な人物。僕が、役をやらせていただいている間になんとか岡倉大吉に追い付くような人間になりたいと思ってせりふを言わせていただいています」と熱い思いを語った。

そして、泉は「眞(えなりかずき)が“ひげそり”でひげをそっていた時、愛(吉村涼)がブラジャーを着け始め、ハイヒール、ストッキングをはいた時。これが一番、わたしの中でショックでした」と役にも負けない親心を見せ、会場の笑いを誘っていた。