岡田将生主演のドラマ「昭和元禄落語心中」(毎週金曜夜10:00-10:45、NHK総合)に与太郎(三代目助六)役で出演する竜星涼の存在感が際立っている。11月30日に放送された第8回「誕生」では、見事な啖呵(たんか)を披露。視聴者の心をつかんでいる。(以下、ネタバレがあります)
「昭和元禄落語心中」は、雲田はるこの同名漫画を原作としたヒューマンミステリー。昭和の落語界を舞台に、主人公の八代目八雲(岡田)をはじめ、芸の世界に身を投じた人々の生きざまを描く。
第8回では、与太郎が真打に昇進し三代目助六を襲名する日が近づいていた。そんな中、小夏(成海璃子)のおなかの子の父親が誰か、という問題が依然として与太郎の心に引っかかっていた。どうやら、与太郎がかつて所属したヤクザの組長(中原丈雄)がおなかの子の父親らしい…。そう聞いた与太郎は、組長のもとに乗り込んでいった。
組長の前に出た与太郎は「失礼します。突然のご無礼、ご容赦ください」と礼を尽くしながらも、「おいらが話しをさせていただくのは10年以上ぶりです。顔も知らねえ幹部のかわりにお勤め行ってこいって言われたあの日以来で」と、かつての因縁を口にした。お勤めとは、刑務所での服役のことだ。背中のいれずみや服役していた過去が落語家としての人生の邪魔をしていることにも、与太郎はやりきれない思いを抱えていた。
「この際だ、何でも言ってみろ」と組長に促され、与太郎の思いが爆発!べらんめえ調で「ようし言ってやらあ!てめえなんざ丸太ん棒でえ!目も鼻もねえ血も涙もねえ、義理人情を知らねえのっぺらぼうな野郎だから丸太ん棒ってんでえ!」と、立て板に水のごとく見事に啖呵を切ってみせた。
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