――台本を読んだ時の感想は?
一回読んで理解することは難しく、歴史の教科書を横に置きながら何回も繰り返し読みました。糸里の年齢が16歳で当時の私と同い年でしたが、本当に大人っぽく感じました。元から芯の通っている女の子なんだろうなという印象がありました。
しかし、撮影の1カ月、2カ月前に加島監督とリハーサルをさせていただいた時に、「糸里という役はそんなに大人っぽい役ではなくて、涼子ちゃんと同じくらいの年で、天真爛漫な女の子なんだよ」とアドバイスを頂いてから、糸里と自分の共通点に気付くことができました。
それまでは、糸里の感情を読みとくのは本当に難しかったです。しかし、監督の話を聞いてから、一つ一つの糸里の言葉がふに落ちていきました。それが大切な言葉だったなと思いました。
――クライマックスとなるシーンの、新選組に対してすごむ演技は迫力がありました。
何度も何度も京言葉や所作などご指導いただきながら稽古をさせていただいたおかげか、本番では(監督から)何も言われなかったです。「もっと行ける、もっと行ける」「次はもっと感情を出して大きな声で」というアドバイスくらいでした。本番では私に任せてくださっていたのかなと感じました。
映像で見たのは、撮影から半年近くたってからですが、その時はやはり「もうちょっとここをこうすればよかったな」と、反省点を考えながら見させていただきました。ここが糸里にとってのターニングポイントで、一番重要なシーンだったので、時間もかなり使い撮らせていただきました。
その時の思いがよみがえってきて、見た時にポロって涙が流れちゃいました。自分のシーンでしたが…(笑)。
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