年末パトロールに出た右京(水谷)と亘(反町)は、付近のマンションから110番通報があったという知らせを受け、現場に急行。
マンションの一室で16歳の少女・敦盛慎(優希美青)が頭から血を流して倒れているのを発見する。家族が留守の隙を狙って何者かに襲われたのだろうか。右京たちは、まだ息のある彼女を救急搬送する。
ところが直後、慎の母・貴巳(河井青葉)が帰宅。生後8カ月の男の子・樹がいないと騒ぎ出し、赤ん坊が誘拐されたことが分かる。
しかも、貴巳は大物代議士・劉造(西岡)の亡き息子・優(溝呂木賢)の妻であり、誘拐された赤ん坊は慎が15歳で生んだ子だと判明。
慎は相手の男については固く口を閉ざしているようだが、劉造は「樹のためなら金はいくらでも払う」と言い切る。
そんな劉造から圧力を受けた副総監・衣笠藤治(杉本哲太)は「犯人から連絡があっても尾行は禁止。犯人の要求にすべて従い、無事解放させることを最優先とする」という命令を下す。
だが、そんな命令などおかまいなしの特命係は、誘拐犯から連絡を受けた劉造の動きを追う。誘拐犯はなぜかホテルで会見中のシャンソン歌手・瞳子(大地)にある文章を読み上げさせろと指示していた。
ホテルのボーイに扮して会見場に潜り込んだ右京と亘からその文章を渡された瞳子。戸惑いながらも彼女が読み上げたのは、8月に他界した大手生命保険会社の社員は自殺ではない、殺されたのだ…という告発文だった。
告発が狙いなら、犯人はなぜここまで手の込んだ計画を実行したのか。ひとまず騒然となった会場から瞳子と劉造を連れ出した右京たちは、誘拐と告発の関連を世間から隠すため、樹が無事開放されるまで瞳子を敦盛家にかくまうことを決める。
瞳子は協力する条件として、右京に最後までつきあえと言い渡すが…。
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