ダンスボーカルユニット・GRoovyや女優・モデルなどで活躍する一方、AbemaTVの恋愛リアリティショー「オオカミくんには騙されない♡」も注目を集めた黒木ひかりが映画「キドラアローン」に出演。初めてのアクションに挑戦した。年明けには初主演舞台も控えた彼女に映画について、来年の目標について聞いた。
──映画「キドラアローン」では初のアクションに挑戦しましたが、運動神経は良いほうですか。
「まあまあですね(笑)。ずっとダンスをやってきたし、体育の授業や運動自体も好きでした。でも、アクションは見せ方も大事だったりするので、難しかったです。回し蹴りとか跳び蹴りとか、なかなかやる機会がないですからね。ふだん使わない筋肉を使ったので、筋肉痛がすごかったです。だから、最近はジムに通って、いろんな筋肉を鍛え始めました」
──簡単にあらすじと役どころを教えてください。
「両親にコンテナに閉じ込められていたキドラという女の子が食料がなくなって出てくるんですけど、自分たちは平和だと思い続けてきた町の人たちが邪魔者が現れたことで豹変してしまうというお話です。実はその平和だと思ってたことも現実逃避だったんですけど。私の役柄的にはそんな荒廃した世界で悪い輩に襲撃されて、生き残った中の1人のジュリという女の子。一番下っ端ですけど、生き残ったっていうことは実は強いんじゃないかなと私は思ってます」
──ダイジェスト映像を見ても、にらみを利かせた表情が印象的でした。
「普通の女の子みたいな可愛らしいところはほとんどなくて、鬼のような恐い表情ばかりしてました。仲間が倒されたりしていく中でいろんな感情が出てきて、複雑な表情になってたと思います」
──監督から「怒る表情や追い詰められる表情が良かった」という声が。
「殴られたりするのが上手いみたいです(笑)。そこは撮影中にもほめられました」
──そんなシリアスな撮影をしている間は、カメラが回っているとき以外も役に入り込んでたりしませんでしたか。
「あー、顔が険しくなってたかも知れないです(笑)。撮影の前日とか特に。ちゃんとやらなきゃっていう気持ちがあったし、ヘラヘラしてたらジュリじゃなくなっちゃいますからね。いざ現場に入ったら、共演者の皆さんとにぎやかに過ごしてましたけど。カメラが回ると、空気がパッと変わる感じで」
──主演のキドラ役の塚崎湖都美さんの印象はどうでしたか。
「若いんですよ、まだ中学1年生。一緒に並ぶと『私、老けてるな』なんて思っちゃうくらい(笑)。すごくしっかりしてますよ。中学1年生のころの私、こんなじゃなかったななんて思います」
──ちなみに、中学1年生のころはどんな子でした?
「何も考えてなかったですね。勉強はしてましたよ、テストの点が悪いと先生に怒られるので。怒られるの嫌いなんですよ。だから、頑張る。ほめられて伸びるタイプですね。打たれ弱くて、怒られると凹みますけど、翌日には忘れてます(笑)」
──話は戻って、撮影中のエピソードはありますか。
「夏に撮影してたので、暑かったですね。でも、集中してたので、それほど暑さは感じなかったです。草むらの中の撮影があって、蚊がすごかったですね。あんなに蚊がいるのを初めて見ました」
──公開は少し先になりますが、撮影を終えて完成を待っているこの時期の心境はいかがですか。
「かっこよく映ってたらいいですね。アクションがたくさんなので。自分でも見るのが楽しみです。今までの作品もそうでしたけど、自分で見るのは勉強になりますね。ここはダメだったなとか、こんな顔してたんだとか。自分じゃないと思うくらい、客観的に見ちゃいます」
──作品を観るときに限らず、自分のことを客観視するタイプですか。
「客観視…しちゃいますね。冷静に見たら、自分ってどうなんだろうっていう風には考えちゃいます。人からどう思われてるか気にするわけではないですけど、自分はこれでいいのかなとは考えますね」
──客観的に考えた、自分の理想像はどんな感じですか。
「しょげない自分ではいたいですね。何ごとにも負けたくないし、ちゃんとしなきゃって思ってます。『何ごとも頑張ってほしいな、この子』なんて、客観的な目で。結果がダメだったとしても、やるべきことを頑張れば後悔はしないし」
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