――ご自身が駆け出しの頃の経験を生かしたとお聞きしたのですが、具体的にどのような経験を役作りに反映されていますか?
私自身の経験が反映されている部分を挙げるなら、音楽業界のエグゼクティブに会うシーンね。それらの人たちが、「彼女は売れるかも」と思ってくれる時。そこには、障害も伴うことがあるのよ。その人たちは大物プロデューサーを紹介してくれるけれども、そのことで自分が本当にやりたい音楽とは違う方向にいかされることがあるの。アリーは、アーバン・ポップのプロデューサーに紹介されるわよね。そして彼女の音楽は変わってしまう。あのシーンを演じていて、私は自分も自分らしさを貫くために闘ったことを思い出したわ。でも私は絶対に負けなかった。インタースコープに行く前に、私はデフ・ジャムから追い出されているのよ。自分らしくあろうと自分では思っていても、人は「こういうのをやってみれば?」「この人に会うといいよ」「もっとダンスをすれば?」などと言ってくる。
そこから彼女は変わっていくけど、自分を見失うこともしない。だから、アリーと私の経験は重なるのだけれど、私は今作であくまでアリーでなければいけなかった。演じている時にレディー・ガガになってはいけなかった。レディー・ガガとして歌う時、私は観客とボディランゲージを通じてコミュニケーションを取る。でも、同じボディランゲージを使ってはいけないし、それをやってしまったら「今のはガガだよ!」と言ってと、お願いしていた。アリーには、心細さ、はかなさがある。ガガとして歌う時、私はスーパーヒーローのケープをつけている。だけど、アリーを演じるために、私はメークを落とし、髪も本来の色に戻さないといけなかった。私がこれまでやったことがない形で私は歌わなければいけなかったの。ブラッドリーがいてくれなかったら、できなかったと思う。彼は私を導いてくれ、共演者として、いつもそばにいてくれたのよ。
――アリーを演じたことは、歌手としての今後と女優としての今後に、どのような 影響を与えましたか?
私はこのキャラクターを演じるために、とても深く自分自身に飛び込んだと思うの。私は、リアルな人生経験から物事を引き出した。また、これまでにやったことがないやり方で、私のイマジネーションからも引き出したわ。だから、次に何をしようとも、私はその知識を持っていくことになることが分かっている。それはいつも私と共にあり続けることになる。 そして、私を前進させることになるでしょう。それは私の作品の中に入っていくわ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)