【ゆうたろう「この6人で良かった。まだ終わりだって思いたくない」<KBOYSメンバー座談会・前編>から続く】
――この作品は自分にとってどのような影響を与えてくれた作品ですか。
上原一翔:僕は、以前K-POPアイドルの練習生をしていた時期があって、でもその夢をかなえることができなかったんです。アイドルになれなかった、という後悔の念をずっと心のどこかで引きずったまま過ごしていたんですけど、そんな時にこの「KBOYS」への出演が決まって、これをきっかけに自分の気持ちに整理をつけようって思ったんです。
でも「KBOYS」という作品を通じて感じたことは、後悔の念とか心のわだかまりがどうでもよくなるくらい、自分にとって新しい始まりになってくれた作品だということ。
今までの時間が無駄じゃなかったんだなって背中を押してくれた気がして、これまでの経験を糧に新しいことに挑戦する勇気をたくさんもらえたし、こうやってメンバーにも出会えたので、それが自分の中で大きな変化だと思います。
久保田康祐:この現場に入って、監督から「お互いを感じろ」って言葉をずっと言われていたんです。お互いが分からないと、お芝居もダンスもできないだろって。
その言葉を言われてから、どんなささいな変化でも感じるように注意深く観察するようになりました。
例えばダンスだったらお互いの動きをみなくても、どこの位置にいるとか踊りながら分かるようになって、監督の言葉のおかげで自分のスキルが上がったと感じます。
ゆうたろう:レッスンの一環で、初めてみんなで本物のK-POPアイドルのショーケースに行って、ライブパフォーマンスを見させていただいたことがあったんですけど、そのプロ精神に圧倒されちゃいました。
ちゃんと日本語も話せるし、ファンの方への感謝の気持ちも忘れないし、ルックスとダンススキルだけじゃなくて、さらに個々のキャラクター性とかもある。
そんなK-POPアイドルのパフォーマンスを見たことで、レッスンやお芝居に対するモチベーションは確実に上がりましたし、自分にとってもみんなにとっても刺激になりました。もう一つが、三島有紀子監督の存在ですね。
三島監督は「この6人は未完成品なので、この作品を通じて成長してほしいし、これからのきっかけにしてほしい」っておっしゃてくれて、いつもいつも僕たちにアドバイスをくれたり、声をかけていただいたりして、そのことが本当に励みになりました。
玉川蓮:このドラマの撮影を通じて初めて達成感というのを味わえました。どんなにつらいことでもやり抜けば、最後には充実した気持ちになるんだっていうのを教えてもらった気がします。
佐久本宝:今まではネガティブな役を演じることが多くて、自分もどちらかというとネガティブなタイプだったんで演じやすかったのですが、この作品は自分とは真逆の明るいキャラを演じていて、それが大きなギャップでした。
自分にない部分をどう補おうって悩みながら試行錯誤していたのですが、どんどん精神的に苦しくなっていってしまった時期があって、でも悩んでいた時にメンバーのみんなが話を聞いてくれたり支えてくれたりして、この作品を通して、本当に人を心から信用できるようになりました。
佐久間悠:このドラマは僕たち6人のグループが中心になってストーリーが展開していくんですけど、みんなで一つの目標に向かって支え合って活動していく、みんなで一つの作品を作り上げていくという充実感を感じられた作品でした。
今まで以上にお芝居に対するモチベーションが上がったし、こんなに離れるのが寂しいって思える作品は初めてだなって感じたんですよ。
――最後に物語の終盤に向けて、視聴者へのメッセージをお願いします。
佐久間:これまでは自分たちがどうやってK-POPアイドルを目指していくかという過程の物語でしたが、終盤は自分たちがどういうK-POPアイドルになりたいのか、明確な形が出来上がっていく物語なんです。
その形が出来上がっていくまでに、メンバー同士でぶつかったり悩んだりしていく。そんな葛藤しながらも前に進んでいく姿に注目してくれたらと思います。
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