名門・私立紫堂高校に入学した逞は、新入生たちに向かって「学園生活をエンジョイしようぜ!」と叫ぶ生徒会長・鈴谷昂のあいさつに驚く。
続けて新入生代表のあいさつで壇に上がった女子生徒は、かつて星空の下で結婚の約束をした幼なじみ・繭だった。
全校生徒を前に壇上から大声で「この私から逃げようなんて百万年早いのよ! ぜっっったいに、逃さないからね!」と逞に宣言する繭は、逞が誰よりも会うのを避けていた大切な初恋の人物だった。
小さいころに偶然聞いてしまった自分の命のタイムリミットについての記憶が、逞の頭の中でまたよみがえる。
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