中島健人主演「ドロ刑」、美術スタッフを直撃!細かすぎる裏設定が続々<前編>

2018/12/15 17:30 配信

ドラマ インタビュー

もともとはパーラーだったという水回りスペース。不思議な空間だと思っていた視聴者も多いのでは?


どこか不思議だった13係のセット…いろいろと解明されます!


――あの店が鳥の形だとは、気付きませんでした! 他にもそういうこだわりはありますか?

もともと食堂だった13係の部屋は、食堂がどう使われていたかというのを強くイメージしました。食堂に併設された喫茶店がある設定にして、ご飯を食べるスペースだけでなく小さいパーラーがあって、売店みたいな名残りもあるんです。加えて、皇子山(中村倫也)さんが座っている席は格子の後ろに扉がありますが、そこが食堂の受け渡しのスペースになっている。

【写真を見る】13係の取調室。たしかにもともと厨房だったことが分かる仕様があちこちに!(C)NTV


また、取調室も食堂と厨房だったという設定にしているんです。マジックミラーで取調室を刑事たちが見ていると思うんですけど、そこは食事をもらうカウンターだったというふうにしました。食堂がなくなったあと、ガラスを埋め込んでマジックミラーをはめたということにしたので、受け渡し口の名残りが少しあります。

マジックミラーの部分は食堂の受け渡し口。言われてみれば!(C)NTV


だから、廊下にラーメンの食品サンプルがあるし、瑤子(江口のりこ)さんの席の後ろにある食品サンプルがパフェとかメロンソーダなのは、あそこがパーラーだったからなんです。廊下にはA定食B定食とか書いてあって、昔はそこから入って、取調室で食券を買って食事を受け取っていたという動線があったイメージです。装飾部さんもいろいろな面白い食品サンプルを持ってきてくれて、すごく助かりました。

倉庫として使われていた13係の部屋。ゴチャゴチャしています


――13係の捜査会議で使用するホワイトボード代わりに使っている透明なパネルも食堂が関係していますか?

あれは、もともと警視庁の施設でもあるので、改修工事をした時に余った面会用のガラスをもらってきて、別のことに使っていた木の脚を付けて作ったことになっています。ロールスクリーンにプロジェクターで捜査情報を映すこともありますが、あれも鉄パイプで支えていて、改修工事で余った材料で、手が器用な人が組んでそれにスクリーンにくっつけているということになっています。

<後編に続く>