――ご自身にとって、「あらびき団」という番組はどのような存在ですか?
ズバリ! 映画「グレイテスト・ショーマン」の“バーナムサーカス団”だと思っています。
「あらびき団」に出演させていただいたことで、巨大風船に入ってピョンピョン飛び跳ねるという自分の芸を日本中のたくさんの皆さんに知っていただくことができました。
さらに、巨大風船に入る芸を進化させて、いろいろな競技(?)にチャレンジし、最終的に失敗してしまうのですが、その失敗を絶妙な間の編集で大爆笑にしてしまうという全く新しいジャンルへと導いていただきました。
実際のところ、私自身も放送を見るまではどの失敗シーンを採用していただいたの分かりませんでした。ですので、自分の失敗芸を客観的に見て、本気で笑い転げてました。
風船太郎の芸というよりは むしろ編集の技芸だと思っています。
――あらびき団員としてネタを披露する上で、大事なことはありますか?
毎回、全力でチャレンジするという事ですね。中年のおじさんが本気で全力で一生懸命に頑張る! 真剣になればなるほど 失敗した時のギャップが笑いになると思っています。
いかに面白く、いかに笑いにつなげるかはディレクターさんの編集に絶対的な信頼をしていますので、自分は決して手を抜かず、妥協せずに本気で成功を目指して頑張るだけです。
――これまで「あらびき団」に出演してきての苦悩だったり、「こういうことがあってうれしかった」みたいなことは?
実は意外かもしれませんが、私の本業は日本全国の保育園や幼稚園を回ってバルーンショーをさせていただいて、たくさんの園児さんたちに思いっきり笑ってもらう事なんです。
お陰様で年間300回ほどバルーンショーをさせていただいているのですが、今でも先生や保護者の皆さんの中に、“隠れあらびき団ファン”がいらっしゃって、お声を掛けてくださいます。ホントにうれしいですね。
先日はお父さんが「高校生の時に大好きでよ~く見てましたよ。当時はVHSのビデオテープに録画して見てましたからね、まだ家にビデオテープがありますよ~」と話し掛けてくださって、時代の流れを感じながらもとてもうれしかったですね。
――今回「あら-1グランプリ」の第4弾ということで、グランプリを取る自信はありますか?
私にとっての「あら-1グランプリ」とは、出場させていただけるだけで満足なんです。ですので、テレビをご覧になっている皆さんが、「あっ! 風船太郎、まだまだ頑張ってるなぁ~」と思っていただければそれが私の本望なんです。
中年のおじさんがいつまでも全力で何かにチャレンジしていて、でも失敗してしまって、それが笑いになっていれば最高ですね。
今回の収録も無事(?)に終わりましたが、どのように編集されているのか出場者ではなくイチ視聴者としてそれがとても楽しみですね。
――「あらびき団」を通しての野望みたいなものがあれば教えてください。
短期的な野望としては、「あらびき団」のLINEスタンプができたらいいなぁと思っています。そしてそのスタンプの中に風船太郎も入れてほしいです。動くスタンプなら最高ですね。
今までのいろいろな競技ネタで最終的に“パン!”って割れて、シューっと消えて文字が出てくる…自分が欲しいだけかもしれませんが(笑)。
長期的な野望としては、やっぱりまた地上波に戻ってきてほしいですね。そして10年後、私が還暦になった頃にもまだ継続して放送されてて、その時には真っ赤な風船に入ってピョンピョン飛び跳ねたいですね。
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