――ジャケット写真も特徴的ですが、これも会議の中で決まったんですか?
シングル「オルフェス」は清楚な感じだったので、それとは変わっておしゃれでカッコイイ雰囲気で、ライティングもパキッとした感じがいいですというのは提案させてもらいました。そうしたらスタッフさんが何種類か案を出してくださって、その中で一番いいなと思ったのが、このカセットテープを使ったデザインでした。
白いカセットテープを使ってるんですけど、いろんな音楽を表現できるアルバムになるように、いろんな私を見せられるようにということで、本当はカラフルにする予定だったんです。
でも、白いままのビジュアルを見て、「このシンプルなままの方がいいんじゃない?」という話になって(笑)。これはラジオ番組で共演したアナウンサーさんが言ってくださったんですけど、「ここから色付いていけばいいね」って、そういう意味も込められています。
――ちなみに、カセットテープって使ってました?
使ってました。私、カセットテープの世代ですもん。
――てっきりMDの世代だと思っていました。
MD…?
――意外なリアクションでこっちがちょっと驚いてます(笑)。
カセットを友達と貸し借りしていた記憶があります。友達がアーティストさんを薦めてくれて、聞いてみたいって言ったら、「じゃあカセットテープに入れてくるねって」…懐かしい! 今の子はカセットテープ知らないんですかね?
――今の若い子はスマホでダウンロードして聞いてるんじゃないんですかね? で、話をジャケット写真に戻しますが、衣装もかなり特徴的ですよね。
あの衣装もお気に入りですね。衣装もカッコイイ系がよくて、最初はレザーのジャケットだったんです。でも、レザーだとちょっと固過ぎるかなと思って変えました。女性のカッコよさが出るように、カジュアルに、甘くカッコよくと、結構こだわりましたね。
――デニムの下は白い透け感ある服で、柔らかい印象になってますよね。でも、最初にあの衣装を見たときって、びっくりしませんでしたか?
ちょっとびっくりしましたけど、それよりも「かわいい!」って気持ちの方が強かったです。スカートも、前が短くて後ろが長いデザインなんですけど、そういうスカートがすごく好きですし、ふわっと広がっているような形も好きなので、「スカートはこれがいい!」って決めました。
<「Dear 君とボク。」ロングインタビュー 中編>へ続く。
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