みんなに負けたくなかったです。今もそうなんですけど、昔からあまり人に負けたくないというか、比べるのが好きじゃないです。やっぱりこの世界は勝ち負けじゃないというか、何かを表現したり、それって好き嫌いがあるもの。なので、自分らしくやるのが一番だなっていうのは昔からすごく思っています。負けないとか蹴落とすくらいの気持ちでとか言われることも多かったんですけど、言われるたびに「そういう気持ちは大事なんだけど、そういうのがパフォーマンスに出ちゃうのは違うな」って思っていたんです。みんなで披露する曲は、みんなでやっているのが良く見えた上で自分も良く見えるのが最善。すごく悪目立ちしているっていうのも一つの方法ではあるけど、やっぱりそれは違うのかなって。負けたくないというよりは、3ヶ月に1回来るライブで、前回の自分に負けないみたいな気持ちでやっていました。毎回、期待値を上げていきたいし、前回はすごかったから今回はもっとすごいんじゃないかと思わせたい。それを越えなきゃっていう気持ちでしたね。あと、私が入った時点で5年以上やっていたエッグ一期の皆さんは、ダンスを覚えるのが早いんですよ。「なにこれ!? ついていけるわけないじゃん!」ってすごく思いました。憧れっていうか、すごいなって。どうやったら出来るようになるのか聞いても、みんなが「慣れだよ」「詳しいやり方とかないよ」って言われたので、すごいこの人たちって思いました。
かわいいとか言われるはもちろん嬉しいんですけど、来てくれるだけで嬉しいです。よくよく自分に置き換えて考えたら、好きなアーティストがいて握手会に行ってとか考えるんですけど、私の中では少し大変だなと思ってしまって(笑)。その私の中の大変な工程を乗り越えて、握手に来てくれてるっていうのはありがとうって思います。
新グループの結成発表のときはすごく緊張しました。ステージで名前を呼ばれるシーンがすごく緊張したのを覚えています。事前に知らされていて私たちはわかっているんですけど、ファンの人たちはわかっていない状態。しかも新グループが3年振りとかだったので、ファンの人たちの反応がどうかなっていうので緊張しました。どうなるんだろうって思ったし、自分たち自身もまだ仲良くなかったので(笑)。なんか、もぞもぞしていた感じ。決まったときも、なんか「イェーイ」って感じでもないんですよ。ほんと突然だし、ちょっとびっくりだったので。私も選ばれたメンバーの中では年齢が下だけど、研修生の歴は長いから引っ張っていかなきゃみたいな気持ちが当時はすごくありましたね。リーダー位の気持ちでやらなきゃみたいな思いは、同時はすごかったです。
一番印象的だったのは、私が最初に参加したハロコンです。当時はOGメンバーのエルダークラブが全員いなくなったときで、現役メンバーのワンダフルハーツだけで公演する初めてのときだったんです。それってすごく大きい事件だったんだなと思うし、そのとき「私たちだけでもすごいものが見せられるんだっていうのをちゃんと見せましょう」って言うのを、高橋愛さんが言っていたのを覚えています。皆さんにとっても事件だったと思うし、私たちにとっても事件だったんだろうなと思いますね。
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