読者、審査員、TV記者の投票によって、各クールの地上波連続ドラマから最優秀作品賞、主演男優賞、主演女優賞などを決定するザテレビジョンの特集「ドラマアカデミー賞」。1994年からスタートし、2019年4月には、第100回を迎える。今回は、「おっさんずラブ」が流行語大賞トップテン入りするなど大きな盛り上がりを見せた2018年のドラマ界を、第96~98回のドラマアカデミー賞受賞結果と共に振り返る。
■最優秀作品賞:アンナチュラル
■主演男優賞:松本潤/99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ
■主演女優賞:石原さとみ/「アンナチュラル」
1月クールの連続ドラマは、石原さとみ・野木亜紀子・TBS金曜ドラマチームの圧勝! 新しい法医学ミステリーを作り上げた「アンナチュラル」が作品賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、監督賞、ドラマソング賞の6冠を達成した。「逃げるは恥だが役に立つ」(2016年TBS系)の脚本家・野木亜紀子が待望のオリジナル作として世に出し、ヒロインのミコト(石原)ら魅力的なキャラクターを創造。SNSなどでファンの感想も盛り上がった。
作品賞2位、松本潤が主演男優賞を獲得した「99.9‐刑事専門弁護士‐ SEASONⅡ」、4位の「BG~身辺警護人~」も共にオリジナルのドラマで、しかも一話完結型。シリーズ化が成功し、1月クール視聴率トップとなった「99.9―」のように、「アンナチュラル」「BG―」も今後のシリーズ化が期待される。そのほか、作品賞3位には連続テレビ小説「わろてんか」、5位には坂元裕二脚本による「anone」がランクイン。5位までが全て原作なしというオリジナル作品が充実したクールとなった。
また特別賞の「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」は、第3話の放送日に主演の大杉漣が死去。突然の悲しみを乗り越え最終話まで撮影を続けたスタッフ&キャストに、感動の声が寄せられた。