乃木坂46・中村麗乃、舞台「逆転裁判」でヒロインの大役に挑む!「私にしかできない表現を見つけたい」

2019/01/08 06:00 配信

アイドル インタビュー

アイドルは叶えられることが一番多い素敵な職業


――ところで真宵は霊媒師ですが、中村さんは霊感や霊体験をされたことはありますか?

霊感も霊体験も何にもないんですけど、何かあった時のためにお清めスプレーだけは持ち歩いています。転んだり、悪いことがあった時に「シュッ」ってやってます。メンバーにも広めているんですよ、「持っていた方がいいよ」って。

――でも感じないんですよね?

ないんですけど、もしかしたら「いるかも?」っていう時があるじゃないですか。そういう時用のために(笑)。

霊感は全くないが、お清めスプレーを持ち歩いているという。「いるかも!? と思ったらシュッとやってます(笑)」


――「逆転裁判」は成歩堂が逆転の発想でピンチを切り抜けていきますが、中村さんはこれまで逆転の発想で何かを乗り越えたという経験はありますか?

乃木坂46に加入してすぐの頃に、3期生で「3人のプリンシパル」という舞台に出させていただく機会があったんです。それは役が3つしかなくて、その役を取るためにオーディションを受けるというものだったんですね。1幕目が2幕目に出るためのオーディションの場で、審査員はその日のお客さんという形式。そうやって毎公演、舞台に立つメンバーを選ぶという劇だったんです。

3役全部の台詞を覚えていく必要があったんですけど、本当に加入して何か月という時期だったから、どうしたら良いのかが全く分からなくて。もうとにかく「ガムシャラにやるしかない! 死ぬ気で頑張ったら何とかる!」と思ってぶつかって、最終的に何公演か役を取ることができたんです。

逆転というわけではないんですが、ダメだと思ったところから乗り越えたのはそれが一番大きいです。

――乃木坂46はアイドルとしての活動に加え、舞台出演にも積極的です。気持ちとしてアイドルと役者、どちらを目指したいというのはありますか?

アイドルって一番色々なことが経験できる職業だと思うんです。歌もダンスも、舞台もできるし、色々なことが体験できて、叶えられることが一番多い本当に素敵な職業だなって。だからお芝居は好きですけど、今はそれも含めてアイドルを続けていきたいです。

――では、アイドルとしてやってみたい仕事というのは?

やりたいことはたくさんあるんですけど、その前に、まずは自分の強みを見つけないといけないなと思っています。私って特にキャラクターもないし、特技もないし。

――いや、テレビの中村さんは面白いですよ。

だからそれは違うんです(笑)。本当にグループの中で定着しているものがないから、何か1つ“これ”というものを身に付けたいんです。先輩たちを見ていても1人1人個性が強くて、やっぱり目が止まるんですよね。

――目標にされている先輩はいるんですか?

う~ん。難しいです。先輩たちはそれぞれ素敵なところがたくさんあるので、誰か1人には絞れないです。だから、全員を目標にして色々なことを吸収していきたいと思います。

――ここ最近卒業される方も多く、逆に言えばそれは1つのチャンスという考え方もありますよね。

そうですけど、やっぱり悲しいし、寂しいです。まだいてほしいなって思っちゃいますね。

――では最後に今年の目標と、舞台を見に来てくれるファンにメッセージをお願いします。

目標は自分の強みを見つけること。こうやって演技をするのもすごく楽しいので、舞台ではもっと色々な役にチャレンジできるようにお芝居を上手くなりたいです。

――例えばどんな役を?

普段の自分とは違う、ちょっと強気な感じの女性を演じてみたいです。一度、そういう自分になってみたいなっていう憧れみたいなのもあって。でも、真宵ちゃんみたいに明るい子もやっぱり良いですね。演じていて、幸せな気持ちになってきます。

今回の「逆転裁判」は稽古をしていて本当に楽しい舞台だなと思うし、毎日自分なりに一生懸命頑張っています。終わった後に何かが変われる気がするので、皆さん、ぜひ見に来てください。

舞台「逆転裁判 -逆転のGOLD MEDAL-」は1月16日(水)~21日(月)、東京・北千住のシアター1010にて全9公演が行われる。

取材・文:鈴木康道