「足元まで入る全身のポージングは、まだあまり慣れていないんです」。撮影中、少し照れくさそうにそう打ち明けてくれたのは、2018年3月にデビューを果たすや否や、ネクストブレイク必至の美少女として注目を集めた新人・出口夏希だ。出口は大人びた表情で撮影を順調にこなしていったが、その顔に時折現れるあどけない笑顔には17歳という等身大の姿が映し出され、特有のまぶしさに目がくらんだ。
出口が一番初めに世間の注目を集めたのは、デビュー後約2カ月で出演した「東進ハイスクール」のWebムービーだ。その時の出口はセリフのない、表情のみの演技を求められることになったが、その存在感は見る者の目を奪い、Web限定公開ながらSNSを中心に話題をさらった。さらにその後もバラエティー「林先生が驚く初耳学!」(TBS系)への出演や、雑誌「Seventeen」専属モデルの就任が決定するなど、順調に歩みを進めてきている。そして2019年1月4日には、「第30回フジテレビヤングシナリオ大賞『ココア』」(以下、ドラマ「ココア」)で初ドラマ出演ながら初主演も務めた。戸惑いながらもスタッフ、キャストと共に作り上げたドラマ「ココア」のこと、大切な家族のこと、そして2019年の展望について、出口に問いかけてみた。
──ドラマ「ココア」では初ドラマ出演ながら、初主演も務めるなど、撮影では“初めてづくし”の毎日を過ごされていたかと思います。ドラマ出演が決まった際は、撮影に対してどんなイメージを抱かれていましたか?
撮影に入るまでは、周りの人から「楽しい感じではないかもね」と言われていたので、厳しい現場なんだろうなと最初は思っていました。でも実際に足を踏み入れてみたら、とても楽しかった!(笑)。常にわいわいしているような現場ではなかったんですけど、かと言ってピリピリしているというわけでもなくて。いい緊張感に包まれながら、約一週間の撮影期間を過ごすことができました。
──出口さんは今回のドラマで初めて本格的に演技を始められたかと思いますが、どのような場面で難しさを感じましたか?
「カット割り」のために同じシーンを違う角度から何回も撮られるのが、やっぱり一番難しかったです。こっちからも、あっちからも、そこからも!?みたいな感じで(笑)。その都度感情を入れるのは大変でしたし、中でも私、というか香がバーっと感情をぶちまけるシーンがあるんですけど、もうそこは感情を作るのが難しくて何回もできなくて。でも家族のお話だから、もし自分が香と同じ状況になってしまったら…と考えると、全体を通してでは気持ちを入れやすかったです。
──ドラマ「ココア」で出口さんが演じた鈴森香には弟がいましたが、出口さんは一人っ子でしょうか?それともご兄弟が?
わが家は五人姉弟です(笑)。
──なんと五人兄弟! 出口さんはお姉さんにあたるのでしょうか?
上に姉が3人いて、弟が一人。私は4番目ですね。しかも姉二人は結婚しているので、姪っ子も3人いるんですよ! しかもその姪っ子がめちゃくちゃかわいいんです! 土日になると家に泊まりに来ることもあるので、よく一緒に遊んでいます。でも一方で私の弟は思春期だからなのか、全然話してくれなくて…。道で会って「あっ!」と思っても、前を向いて知らない人の振りをするんですよ(苦笑)。でも最近やっと落ち着いてきているので、もう何年かしたら直るんじゃないかな(笑)。
──最後に、2019年はどんなお仕事に挑戦していきたいですか?
はまず頂けるお仕事に対して、丁寧に一つずつ取り組んでいきたいです。でももしまた演技ができる機会をいただけるのであれば、恋愛系や青春系のジャンルに出演してみたい。それこそ学園ドラマは挑戦してみたいですね。それからお仕事…ではないんですけど、今年は“JK(女子高校生)”最後の年になるので、もうちょっと制服を着て楽しみたいです(笑)。あとは旅行も行きたい! 父親の仕事が忙しすぎて、実はこの仕事を始める前から、なかなか家族旅行というものができていないんですよ。
──例えば温泉とか行けると良いですよね。…高校生に温泉を提案するのは、ちょっと渋すぎでしょうか?(笑)。
も温泉は行きたいです(笑)。地域で言ったら九州地方! 何だか九州って旅行先に良くて、楽しそうなイメージがあって(笑)。私もお仕事を始めてしまったので、実現まではなかなか難しいと思いますが、今年はどこかで家族と旅行したいです!
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