(阪神・淡路大震災が起こったときは)20歳で、甚大な災害が起きたときにどうするべきか、という知識も経験も全く持っていませんでした。あの時の自分はただただ未熟で、すぐに行動を起こすという手段も発想もなかった。今度は自分への戒めとしてもちゃんとやり遂げたい。
2018年の秋、神戸にある阪神・淡路大震災慰霊碑に落書きをした少年(葉山奨之)の前に、謎めいた男(椎名桔平)が現れる。
その男は23年前の震災直後、JRから復旧工事の依頼を受けた磐巻組の所長・高倉昭(井浦新)に声を掛けられ、工事の記録係としてビデオカメラを回し続けた春日豊(野村周平)だった。
1995年1月17日午前5時46分、6000人を超える犠牲者を出した阪神・淡路大震災。神戸の街は一瞬にしてがれきの山と化し、交通は分断され、陸の孤島となった。
中でも線路ごと崩落するなど被害の大きかったJR六甲道駅。一刻も早く鉄道を復旧させ、人と物資を運ばなければならない。
そんな過酷な状況の中、倒壊した駅をわずか74日間で復旧させた人々の物語がつづられる。
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