NHK総合ほかで’11年3月スタート予定の、井上真央が主演を務める連続テレビ小説「おひさま」の主要出演者の発表が10月4日、都内で行われた。壇上にはヒロイン・須藤陽子役の井上のほか、井上の母親役の原田知世、父親役の寺脇康文、現代の陽子役とナレーションを務める若尾文子のほか、樋口可南子、串田和美、満島ひかり、マイコ、八木優希、斉藤由貴と脚本を務める岡田惠和が登場した。
同作は長野・安曇野と松本を舞台に、昭和初期の戦争へ向かう激動の時代の中で、「辛いときこそ笑って」という亡き母との約束を胸に、太陽のような笑顔で人々に希望を照らすヒロイン・陽子の半生を描き出す。物語は戦前・戦中・戦後と生きていく陽子と、その周りの人間たちを日本食のそばが人々をつないでいく。
豪華共演者を前に井上は「共演者の方々とそろってみて中心に立つと、とてつもない緊張感があります。先日、先行ロケを行ったとき、『若尾さんの若いころをやるのよ』と軽いプレッシャーを樋口さんからいただきました。『もんぺは似合うけど、若尾さんの若いころをやるにはもうちょっとどこかで色気を出していかなければいけない』と言われたので、元気な陽子がどこかで色っぽく見える瞬間があるのかどうかはわかりませんが、それがわたしの一つの課題なのかなと思っています」と緊張のコメントをした。また、好みのそばは?という質問に「個人的にはNHKの前にあるおそば屋さんがおいしいなって思うので、しばらくはそこに通うのではないかなって思っています」と明かした。
病に倒れ、子供たちにメッセージを残す優しいヒロインの母・紘子を演じる原田は、自らの役どころについて「とても優しくて柔らかい雰囲気を持ったお母さんなんですけれども、心の中には強いものを持っている女性なんじゃないかなって思います。これからの女性はもっといろんなことができるんだよってことを、しっかりと陽子さんに伝えていく、そういうところをきちんと演じていけたらいいのかなって思います」と強い母親像であることを印象づけた。また、「井上さんはきょう初めてお会いしたんですけど、すごくきれいな方で、聡明な方だなと思いました。以前のドラマで見せていただいたときのあの明るさと、ご自身が持たれている雰囲気が混ざったらきっとすてきな陽子さんになっていくんだろうと思います」と娘役の井上への印象を語った。
母のいなくなった子供たちを男手一つで育てていく父・良一を演じる寺脇は「良一は優しくて強いお父さんなのですが、これはぼくの勝手な解釈なんですけど、なんとか家庭を明るくしたいということで、下手な冗談を言い出すんです。これがね、非常につまんなくていいんですよ(笑)。このつまんない冗談を自然につまんなく言うのが最初の課題だなと思っています。そこにまた愛らしさが出ればいいなと思います」と自らの目標を話した。また早くに亡くなってしまう妻・紘子を演じる原田について「亡くなってからもずっと長きにわたって須藤家を見守って、大きな存在として残っているということなので、これはもう原田知世さん以外にないなってぼくも思ってました。すぐに亡くなってしまいますが、この半年間、一緒にいるということで、ずっとぼくらの心に残ってくれていると思います」と原田の存在の大きさを語った。
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