戦場カメラマン・渡部陽一が生々しい戦場体験を語る!

2010/10/06 10:00 配信

映画 芸能一般

「グリーン・ゾーン」ブルーレイ&DVDセットリリース記念に登場した(写真中央左)渡部陽一と(写真中央右)デーブ・スペクター

マット・デイモンとポール・グリーングラス監督がタッグを組んだアクションエンターテインメント大作「グリーン・ゾーン」のブルーレイとDVDセットリリース記念特別試写会が5日、都内で行われ、スペシャルゲストにデーブ・スペクター、戦場カメラマン・渡部陽一が登場した。

同作は、ワシントン・ポスト紙の元バグダード支局長、ラジブ・チャンドラセカランのノンフィクション小説を原案にして映画化した作品。イラク戦争から4週間後、イラクの中心部にある米軍駐留地域(グリーン・ゾーン)の外は、無政府状態で敵からの攻撃が絶えずにいた。そんな中、ミラー(マット・デイモン)率いるMET隊がディワニャという街で、大量破壊兵器が保管されているという倉庫に潜入。だが、そこはただの工場で、ミラーたちの捜索作戦は空振りに終わってしまう。大量破壊兵器に関する情報源に不信感を抱いたミラーは、上官に詰め寄るが、一蹴(いっしゅう)されてしまう。

実際に“グリーン・ゾーン”に行ったことがあるという渡部は「グリーンゾーンは、バグダードの中で、アメリカ軍が管轄をしているある程度安全な地域と言われているんですけど、実際は、チグリス川の対面の岸からRPG-7というロケットランチャーで何発も砲弾が打ち込まれているんですね。決して100パーセント安全ではないので、グリーンゾーンに入る出入り口も常に、入り口があっちこっちに切り替わっていたんですね」と生々しい戦場体験を告白した。

また、米軍従軍取材中に撮影したという写真を披露し、「アメリカ軍に従軍取材をすることで、まさに主人公が動く動き方や、持っている装備、あとは攻撃対象に対する近づき方、現場で僕が兵士と共に生活をして見てきたものと、ほぼ重なっている動き方をしているんですね。非常にバグダードそのものを明確に現している作品ですね」と独特の口調で熱心に語った。すると、話に入っていけなかったデーブが、「僕、何しに来ているんだろう…」と苦笑い。だが、同作の見どころについて聞かれるとデーブは、「同じパッケージにDVDとブルーレイが入っているところ、それは斬新ですよね。これは、本当に大好きな映画で、マット・デイモンの演技とか…人間の底力と強さとかが素晴らしい。あと、ハラハラするアクションがよく撮れているなって。絶対に満足する映画だと思いますね」としっかりとPRした。