仲里依紗主演の連続ドラマ「日本人の知らない日本語」がLISMOドラマでカムバック!

2010/10/07 00:00 配信

ドラマ

仲自身が日本語を学ぶことも多かったというドラマ撮影=大小田真/ヘアメーク=近藤志保(reve)

KDDI(株)では、携帯電話やパソコンのほか、テレビに接続することで映像や音楽を楽しむことができるau BOXで視聴可能なコンテンツを配信中。ことし7月から9月末に掛けて日本テレビ系で放送された連続ドラマ「日本人の知らない日本語」が、LISMOドラマ第17弾「日本人の知らない日本語~リターンズ~」として配信されている(計5話、各約5分)。

外国人に日本語を教える“日本語教師”の実体験に基づいた同名コミックを原作としたこのシリーズで、主人公の日本語教師・嘉納ハルコを演じるのは仲里依紗。原作同様、日本語を介した異文化交流を身を持って体験する新米教師を熱演している。

連続ドラマ初主演に加え、撮影現場での異文化交流を体験したと語る彼女。その舞台裏はどんなものだったのだろうか。

―――連ドラ初主演ということで心掛けたことはありますか?

生徒役の外国人キャストの方とコミュニケーションをとるように心掛けていました。外国の方ってフレンドリーなイメージがあるので、いっぱい話し掛けてくれるんだろうなと思っていたんですけど、意外と皆さんシャイで(笑)。わたしも人見知りする方なんですけど、主演のわたしが引っ張って行かなきゃいけないなと思って頑張りました。

―――“教師”を演じたのも初めてだったんですよね?

そうなんです。友達に「先生役が決まった」という話をしたら、「本当に先生なんてできるの?」って心配されましたね~。わたし自身、国語は苦手です。ただ、ハルコはコテコテの国語教師というわけじゃないし、“新米”という設定でもあったので大丈夫でした。初めて先生になったハルコと、初めて先生を演じるわたし…という部分で共通点があったことは良かったと思います。

―――教師役を演じながらも、ご自身が日本語について学ぶことも多かったそうですね。

連ドラの中で“バイト敬語”を扱う回があったんです。例えば、レストランの店員さんが料理を運んできた時に使う『こちらがマーボー豆腐になります』というお決まりのフレーズも、実は正しくないとか。『-になります』って言うと、外国の人からは『これから(マーボー豆腐に)なるの?』って指摘されちゃう。でも、日本人のわたしたちはその言い方に慣れているから、『マーボー豆腐です!』って言い切ってしまうと、逆に違和感がありますよね。そんな風に日常的に使っているんだけど本当は違う言い方があるフレーズとか、実は間違っている言葉ってたくさんあるんだなってことを学べました。

―――生徒役の皆さんからも学んだことがあったとか。

ケータイ版に「中国の人はカラスを食べる」というセリフが出てくるんですけど、中国人キャストの方に聞いたら「カラスはタベナイヨ」って言ってました(笑)。外国の文化に触れることは興味深かったですし、外国人キャストの皆さんは本当に個性的でしたね。わたし自身が学生だった時は、ハルコのように授業を脱線する先生はいなかったし、積極的に「はい質問!」って手を挙げる生徒もほとんどいませんでした。でもこのドラマではそういう活気があったんです。撮影が進むにつれてキャストの皆さんが生き生きしてきて、撮影合間でもドラマの中の授業風景そのまま…という状況がたびたびあったんですよ。

―――連ドラを通して培われたチームワークは、ケータイ版の見どころですよね。

連ドラが終わった後に撮影したケータイ版は、一番チームワークが完成していたと思います。ほかの見どころとしては、やっぱり“勉強になる”というところかな。社会人の方に見ていただいて、正しい日本語が使えているかどうかチェックしてもらいたいですね。一つの言葉を説明するためにイラストなどを使いながら解説するなんて、ドラマとしては珍しいでしょ? っていうか、本物の教育番組みたい(笑)。台本を読んだりセリフを言ったりすることも仕事ですから、女優として勉強になることも多かったんです。最近は、ほかの作品の現場でも「この台本は正しい日本語で書いてあるかな?」って気になっちゃってます(笑)。