北園涼が語る高遠丞と共感することは？ MANKAI STAGE『A3!』～AUTUMN ＆ WINTER 2019～インタビュー＜1＞

冬組メンバーとは芝居についてとことん語りたい

――紬と丞の関係性についてお聞かせください。

北園：僕には幼馴染みはいないのでわからないんですけど、丞の紬に対する態度は、素直になれないのか、頼りにしているのか、言葉が足りない感じはやっぱり他の団員とは違う。それか無意識に甘えてるのかな。どうなんでしょうね(笑)。もし自分が同じ立場でも僕も自分からは絶対に謝らない。謝れない。だから喧嘩したくないんです(笑)。

――冬組メンバーとどんなことがしたいですか？

北園：芝居についてとことん語りたいですね。普段はあまりそういうのをしないんですけど、『A3!』ってそういうことができる作品じゃないですか。キャラクターとしてはもちろん、みんな役者をやっているので丞の葛藤はすごく分かるので、みんなの芝居観について真面目に聞きたいですね。

――自身が同室になるなら誰とがいいですか？

北園：同じようなタイプだから、聞いたら的確なアドバイスもらえそうだし、丞が良いけど……他なら癒やされそうだから密かな。マシュマロを一緒に食べたり……マシュマロくれないかな？(笑) でも、マシュマロをあげて喜んでもらえるなら、いくらでもあげますね(笑)。甘やかしたい。

――SPRING ＆ SUMMER 2018公演を見た感想をお願いいたします。

北園：お客さんとの距離が監督と劇団員ということで、独特で面白いなと。春組と夏組は比較的若い子が多いので、お客さんの目にもフレッシュに映ったと思うんです。秋組と冬組は若い子ももちろんいるんですが、経験豊富な方が多数ということで落ち着いた演技ができるといいなと思います。それが秋組と冬組の魅力だと思うので、そこをちゃんと表現できたらいいなと思います。

――最後に読者へのメッセージをお願いします。

北園：SPRING ＆ SUMMER 2018公演は、春組も夏組もまっすぐ悩んでる姿がキラキラしているように映ったと思います。秋組冬組はもっと葛藤しているのですが、それが役者の、秋組と冬組の魅力のひとつなので、ぜひ見にきていただければ嬉しいです。見にきて損はさせないような芝居を全員で作っていきたいと思いますので、楽しみにしていてください。

【次回は月岡紬を演じる荒牧慶彦のインタビューを掲載。同記事は1月26日(土)朝6時アップ予定】

文：岩永聡美