東京03・飯塚悟志、バカリズムの覚悟をほめる「芸人の中でも一番難しいことをやろうとしてる」

2019/01/29 06:00 配信

芸能一般 インタビュー

東京03司会のラジオ番組にバカリズムがゲスト出演する

おなじみの“プラドラ”いじり


――「センス」がテーマのトークコーナーでは、若手時代の話で盛り上がっていましたね。

バカリ:僕たち、ずっと昔の話してますよね。“プラドラ”(角田が以前組んでいたトリオ「プラスドライバー」の略)いじりとか、何回したか分からないもん。もう許してやれよってくらい。

飯塚:なんか、話してるうちにぶり返してくるんだよね。

角田:最初はふざけたトーンなのに、だんだんいじり方が熱を帯びてくるんですよね。

バカリ:毎年実家に帰ると、僕たちが若手の時代のお笑い雑誌を親がとっておいてくれているので、懐かしくて見るんですよ。その中でもひときわ異彩を放っていて目を引くのが“プラドラ”(笑)。それでまた思い出が蘇ってくるんですよね。

角田:あぁそう? 異彩放ってました?(笑)

バカリ:うん。「ダサいやつらいたな~」って。

角田:いや、もう捨ててくれよ(笑)。

――コントでもトークでも、バカリズムさんの指摘に他の方々がうなる場面がありましたが、東京03の皆さんはバカリズムさんの“分析力”についてはどのように思っているんですか?

飯塚:本当に的確ですごいです。間違っていること言わないんですよね。

角田:言われると「あぁそうだ…」って納得することばっかりです。

バカリ:みんなが本当は心の中で後ろめたく思ってることとかを、あえて言語化しているだけです。

角田:そうなの? 俺は自分では気づいてないことを言われることあるよ。

飯塚:確かに角田さんはそういうことあるかも(笑)。コントの中にも出てきたことだけど、升野くんの指摘は「分からない人には何がダメなのか一生分からないこと」なんですよね。

バカリ:そう。コントの台本の中でも、その部分は僕が足したんです。

――逆にバカリズムさんが攻められている場面はあまり見ないですよね。

バカリ:僕は、「どうせセンスでやってるんでしょ」っていうプレッシャーを与えられている感じがすごく嫌なんです。角田さんみたいに、「俺は~もうセンスなんてないから! ありのままさらけ出してっから!」ってやりたい。

飯塚:すーごいバカにしてるじゃん(笑)。

角田:俺ってそんなイメージなの?

バカリ:絶対、その方がダメージが少ないんですよ。

飯塚:でも、升野くんはどっかのタイミングから「センスあるんでしょ?」ってイメージから逃げなくなったよね。特に最近は、升野くんを見ていて「覚悟決めたな」って思います。

バカリ:そうですね。そこは受けて立たないと、と思ったんです。

飯塚:絶対ハードルが上がるだけで、得がないんですよ。でも、そういう「センスのある人」っていう見方をされながらも、TV番組に出て誰かの指摘をする役とかをしてるわけじゃない。升野くんは、芸人の中でも一番難しいことをやろうとしてて「すごいな」と思います。

バカリ:本当は角田さんみたいにやりたいんですよ。「おらぁもうセンスなんて分かんねぇからよぉ!」って(笑)。人情味を出したい。

飯塚:人情味っていう逃げ道ね。

バカリ:その方が愛されるんです。何やっても「角田さん!」って許されるし。

飯塚:酔っ払って記憶なくしてリビングでおしっこしちゃっても許される。

角田:まぁそうかもしれないけどさ…。

――(笑)。最後に、この番組は今回が今年度最終回ということで、来年度の展望などをお聞かせいただけますか?

飯塚:もっと回数を増やしたいです。それで、升野くんとか気心の知れた方がちょくちょく来てくれたらありがたいですね。

豊本:回数が増えたら2回目の人も呼びやすいですもんね。

バカリ:生放送とかどうですか?

飯塚:それは…なかなかの緊張感ですね。

バカリ:アドリブとか、言い間違いとかをひっくるめて楽しかったりするので、予想外の事が起こったりする生放送のコントとか、やってみたいですね。

僕らは以前、“客前一発本番”の番組を一緒にやっていたんですけど、それが緊張感はあるけど、成功したときの喜びがすごかったんです。

それに慣れちゃっているから、生放送ぐらいじゃないとゾクゾクしないんです。

飯塚:そうだね。それをやるときは絶対に升野くんを呼ぶ。他の人だとちょっと無理だと思う。

バカリ:ぜひぜひ。

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