――牛尾刑事50回記念作に出演された感想は?
“50作”って、本当にすごい歴史だなと敬服しています。
私から見ると鶴太郎さんは“孤高の存在”のようにも思えるのですが、現場でもオヤジギャグをボソボソおっしゃったりして(笑)。まさに孤高のようでいて、信頼感の厚い牛尾刑事そのものでした。ここまで来たら白髪になるまで牛尾刑事を演じ続けてほしいですし、ぜひ100作まで達成して極めていただきたいです。そして、ぜひ私もまた出演させていただけたらうれしいです。
――高島さん演じる本庁捜査二課刑事・響子役については、どのようにとらえていますか?
途中でターニングポイントとなるような事態が起きるのですが、彼女は窮地に立たされてもめげないんです。牛尾刑事の熱意にも触れ、そこからさらなる“本気度”が芽生えて、型にはまった捜査から抜け出していく。その彼女の心境の変化をきちんととらえていきたいなと思っています。
――89歳になられた、名匠・池広一夫監督とのお仕事はいかがでしたか?
撮影中、監督が座っている姿を見たことがないんです。あまりにもお元気なので、年齢を気にしたことはなかったのですが、改めてお年を聞くとビックリして、こちらがひっくり返りそうになります(笑)。89歳の監督に比べると自分なんか“ひよっこ”もいいところ。ベテランになると誰からも教えてもらうことがなくなるので、多くの経験をしてきた“お父さん”的な監督とご一緒できるのは私の財産になりました。
――読者にメッセージをお願いします。
ものすごく優しいタッチで人生や社会についての問いかけが描かれていて、皆さんの心にじんわり染み渡っていくような作品です。“ドキドキワクワク”というよりはス―ッと世界に入っていただけると思いますので、ぜひ作品を味わっていただきたいなと思います。
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