――即座に対応するために、どのようにしていますか?
せりふの一言一句を覚えることは大事ではあるのですが、シーンの意味や流れをくんでいれば、何がきても楽しくできるんです。そうすれば見ている監督も新鮮ですし、監督が喜んでくれれば、お客さんも喜んでくれると僕は信じているので、西田さんのおかげで、そういうのはあまり怖くなくなりました。
――台本をもらった後、どのように役作りをしていかれますか?
しいて言うなら、共通項を見つけます。だから、咲田君を演じていても、(「釣りバカ日誌」の)ハマちゃんを演じていても、僕は僕なんです。
例えば、咲田くんの場合で言うと、咲田君のような“流されやすい部分”を僕も持っています。咲田君はその“流されやすい部分”を100持っていたせいで、(デリヘル店)フルーツ宅配便に入ってしまった。そして、僕がその“流されやすい部分”を60持っているとしたら、持っている60を100に広げてカメラ前に立つ。ハマちゃんの底抜けの明るさが500として、僕は明るいけど120だとしたら、500に無理やり広げてカメラ前に立つ。
もちろん、咲田君もハマちゃんも別人なんですけど、演じている僕からするとそういうアプローチの仕方なので、どこか僕と言えば僕。極端に言えば、「ゴールデンスランバー」(2010年)という映画で連続殺人鬼を演じたときも、僕からしてみるとどこか僕っぽいんです。
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