――例えば「このせりふはこういうトーンで言おう」などと、せりふの言い方を考えて撮影に臨まれることはありますか?
僕は考えない方です。一人で台本を読んでいても、相手がトーンを変えて言ってくるかもしれないから、言ってみないと分からない。自然の会話の流れだったら、相手がすごくしょんぼりきたら、こっちもそういう姿勢になる。だから言ってみないと分からないと思っています。
極端に言うと、シーンやせりふの意味だけ覚えているようにしています。
――俳優さんには憑依(ひょうい)型と技術型があるとよく耳にしますが、濱田さんはご自身でどう思われますか?
自分でもよく分かっていないです。何型なんでしょう…(笑)。でも、自然とその気分になって泣けちゃうときはあります。それを憑依と呼ぶのであれば、憑依型の瞬間もあるのかもしれない。
この間、初めて眼科医の役を演じたのですが、ベトナムで撮影をしていて、本当に目の悪い方を見ているとそういう気分になります。自分がオペをした子がちょっとでも何か見えるようになった瞬間は、言葉は分からないけど感動しました。それが憑依なのかどうかは分からないです。
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