櫻井「引き留めたという立場でもないです。大野の思いを理解したところで、僕を主語で言ったら他の4人の思いをきちんと着地させるのはどこだろうと、たくさん時間をかけて探していかなきゃいけないなと、その瞬間思いました」
松本潤「僕は常々、グループ活動を続けるというのは…メンバーの強い意志があって初めてグループっていうのは続けられるものだとずっと思っていたので。僕らは10周年の時にたくさんの方に祝っていただいたり国立競技場でライブさせていただいたりとか。15周年の時はデビューしたハワイに連れてってもらってハワイでいろんな人にお祝いしてもらったりとか。本当に素晴らしい景色をたくさん見せてもらいました。そのなかで、自分たちがいろんなことを経験させていただく中で、次に何やろう?次に何やろう?ってみんなで話し合って進めて、ずっときたんですけど、その中で大変だと思うことも正直ありました。そんな中で自分たちがいい形である内に、グループを閉めるということも実際考えたこともあったし、その話をメンバーにしたこともありました。具体的に時期をこの時期にしたいとかそういうことはなかったですけど。なので一番最初にリーダーに呼ばれて話を聞いた時に僕は驚きはしませんでしたね。そのあとでみんなでいろんな話をする中でそれぞれの思いもありますし、これからのことを考えた時に、このタイミング2020年で区切りをつけるというのがベストな形なんじゃないかと僕はそう判断しました」
相葉「僕はそうですね。初めてリーダーから聞いた時はひっくり返りましたね」
櫻井「ひっくり返ってたね。俺の右にいたんだけど、僕の右でひっくり返ってた。覚えてる、それ」
相葉「そうなんですよ。こういう生活が当たり前だと一回も思ったことはないですけど、まさかこんなにこう…現実で突きつけられた時は最初は準備がいりましたし、どうにかリーダーと2人でお話しする中でどうにか嵐を続けていける方法ってないのかなということも、リーダーと相談したりしました。でもリーダーとみんなと何回も話し合いを続けていく中で、まぁちょっとでも同じ方向を向いていないリーダーをずっと付き合わせるのは違うなと思いましたし、やっぱりそこで1人かけてしまっては、嵐としては難しいと思ったので、それこそリーダーの意見というのを納得して、そっちの方向で進めていこうということになりました」
櫻井「時間はかかりましたよ当然。すぐの決断ではないですし、我々5人だけで、あとそれぞれがそれぞれにおよそどれくらいだろう…2017年6月から年明けて2月までですから、数か月間ずぅっとたくさんの話し合いを何回をしたということです」
大野「正直本当、申し訳ない気持ちがすごく強いですけど、1人欠けては嵐ではないということは5人の中では心の中であったもので。ちょっと勝手ではありますけど、その中で期限が決まってメンバー個々の思いを心の中で感じながら2020年いっぱいまで毎日大切に走っていこうかなと思いましたね」
二宮「反対というか『できませんか?』という相談はしました。やっぱりそれは『はい分かりました』って言うのはあまりにも責任感が無いですし、やっぱりグループをやってきた年数というものがありますから。急にそこ二つ返事で『分かりました』ってなって、その翌週とかに事務所に言いに行くのはちょっと、なんていうのかな、責任感的にできなかったというか。僕もリーダーとご飯を食べに行ったときになんかできる方法はないのかとかいうことは言ってましたし、リーダーも本当にギリギリまで考えてくれたなって印象でした」
櫻井「ちょっと賛成・反対でパキっと分かれるのは難しいかもしれないですね。それぞれ気持ちにそれぞれ思いがあるので。誰かがさっき言ってたけど、引き留めようというニュアンスの人もいれば、気持ちを理解してその方向で頑張ろうという人もいるでしょうから、反対というのは難しいですね」
櫻井「みんなの思いがきちんと同じところに着地することです。5人…我々五角形だとしたら、真ん中をどこに落とし込むかっていう話をひたすらにしてました。そういった意味では我々20年以上一緒にいるので、互いが互いを尊重し、そんなバカな話はあり得ないわって机をひっくり返す人は誰もいなかった」