日本輸入筆記具協会などが開催している、万年筆が最も似合う著名人に贈る「万年筆ベストコーディネイト賞2010」の表彰式が10月13日、都内で行われ、受賞者の野際陽子、布袋寅泰、神戸製鋼ラグビー部ゼネラルマネジャー兼総監督・平尾誠二氏、鳥越俊太郎、松下奈緒が登壇した。
ことしの「万年筆ベストコーディネイト賞」は、前年度の受賞者が、本年度の受賞者を選出する“前年度受賞者選出部門”、オフィシャルホームページの一般投票で選出する“一般選出部門”、全国の万年筆・筆記具販売員が「万年筆が似合う、使って欲しい」著名人を投票して選出する“販売員選出部門”の3つの方法で選考された。
「前年度受賞者選出部門」を受賞した布袋は「万年筆が昔から好きで、初めて万年筆を手にしたのは、小学校を卒業する時に父親から、卒業祝いとしていただいたのを覚えていますね。僕にとっての道具というのはギターでありまして、ギターは常に僕を奮い立たせてくれるというか、僕を目覚めさせてくれる道具です。それに対して万年筆は、握ると本当に心が穏やかになる、消せないという意味でもウソがつけない、自分と向き合う道具なんだと認識しています」とコメント。「販売員選出部門」を受賞した松下は、「わたしと万年筆の出会いはですね、たしか高校生の時だったと思います。その時は、なかなか使う機会もなかったですし、すごく大人なような気がして、なかなか手に取る勇気がなくて、使いこなせなかったんです。二十歳くらいになって、ようやく勇気を振り絞って、手にして初めて書いた時の書き味は、1文字1文字を大事に、人の気持ちを考えながら書ける文房具なんだなということを改めて感じたのを今でも覚えております」と笑顔で振り返った。
また、松下は、大事な手紙を書く時に万年筆を使うことを明かし、「(万年筆を)わたしと同世代の方にあげたいというか、使ってほしいですね。サッと手帳から万年筆が出てきて、さらさらさらって書くと…。できれば男性が使っているとカッコイイ(笑)。これを機にそういう風になって欲しいなっていう願望はあります」とメッセージを送った。
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