「4年間いろいろなことがあったんですよね。7人のメンバーが辞めたり、大きいライブに出演できたり、ライブができなくなったり…いろいろ思うこともありました。
最初に加入したきっかけは、先輩の元ピーチの篠宮ゆりちゃんが『阿部乃はこれからの子だから、入った方がいいよ。私も一緒に入るから、入ろ!』って加入して、数カ月後にはリーダーが辞めたからリーダーを任されて(笑)。でも、リーダーが務まるか不安だったし、アイドルも興味なかったから(ここまで)やれると思ってなかったんです。
でもチャレンジしてみようって気持ちで始めて、正直最初のメンバーを…まとめきれるか不安でした。どうやったらメンバーのみんながついてきてくれるのか、他のユニットに勝てるのか、上を目指せるのかって考えたら、自分が引っ張っていくために頑張ろうと思って。レッスンをたくさんやったり、メンバーをめちゃくちゃ怒ったり、メンバー同士でケンカもしました。大変だったけど、私が頑張れたのは支えてくれるマシュマロファミリーがいたからでした。
私は自分に自信がなくて、『もっとああしなきゃ、こうしなきゃ』って思うことがいっぱいあるんです。でも、ファンのみなさんがSNSやお手紙で『もっと力抜いていいんだよ』『阿部乃はすごく頑張ってるから、自分にやさしくしてあげて』って言ってくれて、頑張ってるのをみんな見てくれてるんだって思えました。だから、ファンのみんなに最高に楽しんでもらえるように、満足してもらえるようにと考えながら今までやってきました。
今日はたくさんの人が見に来てくれて、会いに来てくれて、まだやめるって実感がないし、寂しい気持ちもあるんですけど、私はマシュマロでいっぱい学んで、いっぱい吸収させてもらったので、これからもそれを糧にして、アイドルじゃないAV女優の阿部乃みくとして前に進んでいきたいと思います。今日この場で見てくれてるみなさんの心のアルバムに、今の私がずっと残っているとうれしいです。私も今日のことは絶対に忘れません。4年間、長いようで短かったですけど、マシュマロ☆オレンジを応援してくれてありがとうございました。これから先の私も頑張りますので、ぜひこれからも応援してください。今日は本当にありがとうございます」
この日のほかのメンバーたちは涙を流さず終始笑顔でパフォーマンスしており、リーダーを送り出す卒業公演を楽しいものにしようという気持ちがうかがえた。
最後に涙を誘うバラード曲の「HOME」が終わりメンバーがステージを降りると、「オレンジ」コールが響き渡りアンコールへ。「WE ARE THE FAMILY」「+(プラス)」で最高の盛り上がりを見せて、阿部乃みくの卒業公演は幕を閉じた。
公演後に、プロデューサーの吉永に話を聞いた。
「阿部乃は責任感が強く、他のメンバーにも厳しい分、アイドルである自分に対してもとても厳しく、故にとても大変だったと思います。マシュマロ3d+の活動に対して、本当に真剣に向き合ってくれました。アイドルとしても、AV女優としても、社会人としても、とても尊敬でき、信頼できる人物です。
正直なところ彼女の卒業はなかなか実感が湧かず、『また来月もステージに立ってくれるのでは…?』と思ってしまうほどです。ですが、長く一緒にやってきた彼女の卒業ライブを、トラブルなく終えられて本当に良かったです。『楽しいことばかりではなかったはずのマシュマロ3d+としてのアイドル活動、お疲れさまでした』と心から伝えたいですね。
ファンのみなさんから『阿部乃がいなくなった後のマシュマロ3d+はどうなるのか? 大丈夫なのか?』と聞かれることが多いですが…阿部乃が築いてくれた“マシュマロ3d+ブランド”の輝きが失われることのないよう、現メンバー、新加入するメンバーとともに頑張っていきたいと思います」
2月23日(土)に開催される次回の定期公演では、“マシュマロ☆ライム”星咲伶美の卒業と新メンバーNIMOの加入が発表されている。メンバーが変わりながらも成長していくユニットの真価が問われるが、今後の“進化”に期待したい。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)