2月13日(水)から上演を開始する宮崎理奈主演プロデュース公演「不思議の国のカンタータ」には、秋元康プロデュースの劇団4ドル50セントの本西彩希帆もメインキャストで出演する。
劇団のオーディションを受けるまで、本西は乃木坂46が大好きな、保育士を目指す普通の女子大生だった。そんな彼女がなぜ、いきなり演劇の世界に飛び込んだのか。
父は元オリックスの本西厚博氏。背中を押してくれたという進路転機のことから、ホームの劇団を離れた本作への挑戦などについて語ってもらった。
【元スパガ宮崎理奈「アイドルの表現力を舐めないで!」3年後に「女優・宮崎理奈」確立宣言 から続く】
――まだ初めましての読者も多いと思うので、これまでの経歴や劇団4ドル50セントのオーディションを受けようと思ったきっかけなどから教えてください。
劇団のオーディションを受けたのは高校3年の夏です(2017年)。その時期には大学の推薦も決まっていたんですが、秋元康さんが今度は劇団を立ち上げると知って、思い切って応募してみました。
――元々、役者になりたいという夢をお持ちだったんですか?
全くなかったです(笑)。「薄桜鬼」のミュージカルを初めて観たときに、私もヒロインの雪村千鶴ちゃんを演じてみたいと強く思いこの世界を目指しました。それまではずっと保育士を目指していたので、自分と芸能界が結びつくようなイメージは何も持っていなかったです。お芝居だって未経験でしたし。
――大好きな乃木坂46のオーディションを受けたりは?
そんなのとんでもない! 受かるわけないです。
――では、初めてのオーディションが4ドル50セントだったわけですか。緊張されましたよね?
二次審査が面談だったんですけど、部屋に入ったら審査員の方が10人くらいずらっと並んでいてびっくりしました。審査される側も10人くらいの集団で。私の中で面談と言ったら2対1くらいでやるものだったから、世界の違いに驚きました。
――未経験の中で演技審査は上手くできましたか?
長い台詞が書いてある紙を渡されて、それを時間内に覚えてくださいと言われたんですよ。覚えられなかったら持ちながらでも良いということだったので、私はそれを朗読する感じでした。だから、そこで演技を見せたという感覚はなかったし、気持ちとしても「演じなきゃ!」というのもなかったんですよね。今考えると、受かったのが信じられない状態だったと思います。
――大学推薦が決まっている中で、急に女優になりたいと言い出し、ご両親はどういう反応でしたか?
特に反対はされませんでした。父は野球が好きでプロ野球選手になったから、私にも好きなことができたならやってみなさいって。むしろ背中を押してくれた感じです。
――お父さんの本西厚博さんは元オリックスの名選手ですが、野球やスポーツに興味はなかったんですか?
スポーツは上の2人が得意です。私は三姉妹の末っ子で、一番上がバスケットで、その下がバレーボールを。中学の時にはソフトボール部に入りたいとお父さんに言ったんですけど、「日焼けするから止めなさい」って言われました(笑)。それで姉の影響でバレーボールをやってみたんですけど、続かなかったですね。
結構飽き性なところがあって、本当に興味がないものでないと続かないんですよ。結局自分のベクトルはスポーツにないと思って、勉強を頑張ってました。
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