――「カンタータ」はアイドル共演の舞台ですが、そこに感じるものはありますか?
劇団でダンスは経験しましたけど、カクカクっとした動きだったり、集団で見せる振りが多いんですね。だけどアイドルって、動きが柔らかくて、1人1人個性的で可愛いじゃないですか。それでいて、ビシッとして格好良い。今、その可愛いと格好良いの差を出すのに苦労していて、皆さんの仕草、動きを研究しているところです。ここで首を曲げたら可愛いのか、手首の動きはこうか、とか。
――ライブパートはどうですか?
アイドルはすごいなって、本当にそればかりです。ライブの中でも自分の見せ方をしっかり持っていて、動きも奇麗なんですよ。しゃがんで向き直して、という振りがあるんですけど、その時、私はガニ股になっちゃってたんですよね。
手前が渡邉ひかる(元SUPER☆GiRLS)さんなんですけど、ひかるさんは奇麗に足を畳んだ動作になっていて、その動き1つに感動してしまいました。「すごい!」って。これって簡単なようですけど、意識しないと奇麗な動作にならないんですよ。私はアイドルを見るのが大好きなんですが、楽しんでいる暇は全くないですね。1つ1つを焼き付けていかないと。
――アイドル好きの本西さんから見た、ライブの見どころは?
衣装は可愛いし、1回聞いただけで耳に残る素敵な楽曲ばかりです。宮崎理奈さんと向き合う振りがあって、その時の宮崎さんがメチャクチャ可愛すぎて、毎回ニヤけちゃってます。ここはぜひ見てもらいたいところです。
あとは1人1人の表情ですね。歌いながら作る表情が素敵すぎて、それがみんな結構違うんですよね。きっと1公演では見切れないと思います。私がお客さんだったら何度も見に行きますね。っていうか、私も客席で見たいです(笑)。
――4月公演の「薄桜鬼 志譚」風間千景篇での出演も決まり、こちらは演じたかったという雪村千鶴役です。着実にキャリアを積んでいますが、今年の目標はどういうものとしていますか?
「カンタータ」が終わったらすぐに「薄桜鬼」の稽古入りで、今年はこういう形で稽古と舞台が途切れない年にしたいと思います。私は2.5次元作品に憧れて劇団に入りましたけど、2.5次元の世界ではまだ女性主演の舞台が少なくて、そこで私は「2.5次元といえば本西彩希帆」と言われる存在になりたいんです。今年はその目標に進む1年にしたいです。劇団4ドル50セントの中でも、「本西彩希帆のいるところだね」と言われるように知名度を上げていきたいです。
取材・文:鈴木康道
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