舞台「ポテチ」開幕で加藤晴彦とポテチに意外な共通点が

2010/10/15 10:30 配信

芸能一般

稽古を振り返って取材に答える演出の蓬莱、星野、加藤

人気作家・伊坂幸太郎の短編小説が原作の舞台「ポテチ」が10月14日、東京・青山円形劇場で開幕。主演の星野真里、加藤晴彦、脚本・演出の蓬莱竜太が初日の公開稽古で意気込みを語った。

「ポテチ」は「フィッシュストーリー」に収録されていた短編。「死ぬのが怖くなくなった」と言う大西若菜(星野)と、彼女を助けようとする今村忠司(加藤)。二人がたどる少し奇妙な日常を軽妙な会話劇で描き、人と人の絆のすばらしさや人生のわずかな変化を浮かび上がらせていく。心温まるストーリーでありながら人物たちの深層心理は語られないこの物語を、劇団モダンスイマーズの作・演出家であり、舞台版「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」を手掛けたことでも注目を集める蓬莱が巧みに演出した。

蓬莱は本作について、「人生が交錯するお話。それは思いもよらず交錯していて、誰にでも起こっているかもしれないその怖さであったり面白さであったり、そういう“生活の真実”みたいなことが見えてくるところが面白いと思います」と解説。人との絆がテーマの一つだが、星野は「元々、コミュニケーションを取るのは得意ではなかった」と明かす。「年を重ねるにつれて発信することって気持ちがいいことなんだと思うようになった。今は内にこもらないで、どんどん外に出していくように心がけています」と人付き合いで心がけていることを明かした。そんな星野に加藤は、「大丈夫ですよ! ちゃんとコミュニケーション取れてるじゃないですか!」と力強くフォロー。星野は「今回は、加藤さんがこういう方だから助けられました」と笑いながら話していた。

初日ということもあって熱っぽく語る加藤は、人付き合いについては「すごく大事にしてる。これだけは、お金を払っても手に入らない、一番の財産だと思う」と力説。そんな加藤に、タイトルにちなんで、カルビーのポテトチップスが加藤と同じ'75年(昭和50年)生まれであるという報告が。加藤は「知らなかった! 意外でした。同業者や知り合いの野球選手で50年生まれを集めて50年会をやろうと言っていたので、ぜひカルビーのポテトチップスさんも呼びたい!」と冗談めかして語っていた。