――本作のオリジナル楽曲の作成を依頼された時の気持ちを教えてください。
70年代をリアルで手掛けられた大作家先生もたくさんいらっしゃる中で指名いただけたことは、心よりうれしく思ってます。僕が小学生のころに感覚で受けとらえていた空気感と、仕事し始めて受け取った70年代という時代感を混ぜ合わせました。
実際のそのままのレトロを作りあげるのではなく、ちょっと強調した自分なりの70年代を作りあげました。実際、歌詞は70年代の作家先生は書かないだろうなという内容にあえてしました。
――「幸せのセレナーデ」に込めた思いとは?
打合せで、恋愛ソングではないんですと言われたんですが、恋愛ソングでないと70年代を語れないような気がしたので、自然とそうなっていきました。
時代は高度成長期で、浮かれていた人が多かったかもしれませんが、学生や若者みんなが勝ち組だったとも思えません。そういう人たちの心の支えになるのが音楽や流行歌だったとしたら、そんな方たちへの応援歌になればなって思って作りました。当時の作家先生たちと並んで、もし本当にリリースされてたら実際どうなってたかなとか想像しながら(笑)。
――「幸せのセレナーデ」を制作するにあたり一番こだわったポイントは?
70年代と一口に言っても初期と末期では全然サウンドも時代感覚も違うので、その辺は悩みましたが、基本は70年代初頭のイメージで、時代感や空気感を大切にしました。時代的に、サビにはもっとキャッチーな歌詞を持ってくる手法をとるんじゃないかなと思ったんですが、テレビドラマで流れる歌なので、芝居の邪魔にならないように歌詞の言葉を選び、「幸せ」「不幸せ」というテーマからブレないように書き上げました。
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