――もし、突然見知らぬ女性から「100万円で恋人になってください!」って言われたらどうしますか?
現実に起こったら、超怖いじゃないですか。僕みたいなオッサンが言われたら、絶対にワナだと思います(笑)。
でも、そんな変な入り方だけど、いろんなものを乗り越えて本当の愛とか恋が生まれたら、それはそれですてきなことかなと。
今回の映画も、そこは描きがいがあったんじゃないかなと思います。だって、お客さんの中には「え~、そんなことないよ」とか「よく信じられるな」っていう感想を抱く人もいると思うんですよ。きっと、物議を醸しますよ(笑)。
それを、作品の中でどう乗り越えていくのか。不思議な始まり方をした悠輔と美雪のラブストーリーに、ぜひ注目してほしいですね。
――100万円という金額が、また絶妙というか微妙と言いますか…。
そうなんです、微妙なんですよ。僕は30代後半なんですけど、何か高いものを買うってなった時に100万円は中途半端な金額なんですよね…、あっ!
――何かひらめきましたか?(笑)
何か物を買うんじゃなくて、お金をくれた子と1カ月間100万円の部屋に住むっていうのはどうですか?
――形に残らないから、後腐れなくていいかもしれませんね。
やっぱり、後に残らない方がいいと思うんですよ。賃貸でもいいし、高いホテルに泊まるというパターンもありかもしれませんね。
――劇中で、悠輔が美雪のことを励ます時に「声に出すことが大事」というせりふがありますけど、ミュージシャンであり、俳優でもある浜野さんも「声」の大切さを感じることはありますか?
ミュージシャンをやっているからなのか、よく「マイク乗りがいいね」と言われることがあるんです。いい俳優さんは、皆さん声が素晴らしくて。レンジが広いというか、声の成分が低い部分から高い部分までバーンとしっかり出る人が多いんです。
でも、ミュージシャンの場合、マイク乗りがいいからといって、その声が必ずしもお客さんに届くわけではないんですよ。だからといって、やっぱりいい声が出ていないと面白くないし、説得力もなかったりする。そこが難しいですね。
僕はバラエティー番組に出演すると、全然大きな声が出ないんです。
――そういう自覚が?
自覚はありますね。面白い芸人さんって、声にエッジが効いているというか、輪郭がしっかりしているんです。だから、お客さんに届いて笑いが生まれるんです。
僕とて発声練習は欠かさずやってるんですけどね、、、(笑)。
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