これまで放送されてきた中で、印象的なシーンについては、「 やはり苦悩するところ……家族にきつく冷たく当たるシーンというのは演じていてもつらかったですし、忠彦がどうなっていくのだろうという不安も抱えながら演じました」とコメント。
タカに対して厳しい言葉を投げかける場面もあったが、「冷静に考えると『それは違うんじゃないの?』と考えることが出来ますが、その時はそこまで追い詰められていたのだと思います。僕がどんなに考えても、そのあたりの境地ってどんな気持ちなのかは、やはりわからないと思います。現代なら、例えば一つの職を失っても代わりがありますし、『ほかのことをしよう』とか『経験を生かして新しいことを始めよう』とか思える。
でも、この時代はおそらくそんなに選択肢がなかったでしょうし、“画業=人生”の忠彦にとって『画家をやめたら自分はどうなるのだろう』という苦悩が続いていた時だったのだと思います。戦争を経験して地獄を見てきて、自分のクリエイティブな部分や人生について、あらためて考えさせられたことは、忠彦にとって大きなターニングポイントだったと思います」と振り返った。
そんなターニングポイントを越え、現在、忠彦は「美人画」を描くにあたり奔放なモデル・秀子(壇蜜)との関係などで克子の頭を悩ませており、視聴者も気になるところ。
そのことについては、「忠彦は少し鈍感な部分もあるので、美人画のモデルについても『何を心配してんの?』という感じだと思います。忠彦にとってはクリエイティブへの興味の方が勝っているんです。さらに50歳を超えているにも関わらず、克子から嫉妬されます。克子のそういうところはすごくかわいいなと思いますし、理想的ないい夫婦だなと思います」と忠彦の気持ちを語った。
そして最後に視聴者へ、「萬平さんと福ちゃんが、世の中をよくするためにと、成功や挫折を繰り返しながら即席ラーメンの研究開発をしていきます。これから佳境になればなるほど、すごく元気になるような、エネルギーがみなぎる回が増えてくると思いますし、視聴者の皆さんもグッと力が入るほど面白いんじゃないでしょうか。
忠彦たち香田家もサポートしながら、いっしょにその目標に向かって突き進んでいきますし、より一層、家族愛が描かれているので心が温まると思います。また、忠彦の絵は、だんだん前衛的なアートになっていきます。美人画から、そこに向かっていくところが見どころだと思いますので楽しみにしていてください」とアピールした。
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