大河ドラマ「龍馬伝」がクランクアップ!! “福山龍馬”が心境を語る

2010/10/19 08:00 配信

ドラマ

福山雅治、香川照之を囲み、出演者らが集う

NHK総合で放送中の大河ドラマ「龍馬伝」が、10月11日にクランクアップし、坂本龍馬を演じた福山雅治と岩崎弥太郎を演じた香川照之が会見に出席した。また、龍馬と深い関係を築いた人物を演じた大森南朋、平岡祐太、上川隆也、草刈民代らも駆けつけた。

同作は、'09年8月26日にクランクインを迎えた。香川は、撮影が開始した当時を振り返り、「ちょうど1年前、大森さんと福山さんのコンサートを観に行きました。1万人以上のお客さんを指1本で操る福山さんを見て、『こんな大スターの方と1年間俺らやれるか?』と客席で話した記憶がつい昨日のことのようです」と福山の第一印象を語った。

撮影終了については、「遅くまで撮影している日がずっと続いて、それ(クランクアップ)を思う間もないくらい撮影が大変でした。しかし、これだけ充実した大河ドラマは、現場に1年いた僕が体感した事実として、すごい大河でした! 坂本龍馬という日本を変えた人物をテーマにしながら、この大河も日本の風を変えようというスタイルでやってきたので、終わってしまうということが急に寂しくなっています」と明かす。一方、福山は、「まだ正直、終わったというような感覚にまだ慣れてない。それぐらい張り詰めて過ごしてきた1年だったんだなということを改めて実感しています。それはやっぱりこの作品にかけるスタッフや、キャストの情熱が緊張感をずっと維持させてくれたことなんだなと思います」と心境を語った。

また、現場では困難な撮影が続いたようで、「戦いと挑戦の連続。でも最初は、“大変な現場、大変なドラマ”と思っていたけど、それが楽しくなってきました、その楽しさを最初に教えてくださったのが、今でも覚えていますけど撮影入って最初のころ福山市(広島県)で一緒に川に落ちた香川さん。あの日、撮影が終わった夜に2人で飲んだんですけど、『導いてくださってありがとうございます』話をしたのを思い出します」と感慨深く語る。

大河・主演という名の大役を演じきった福山は最後に、「その緊張と興奮でこの1年間走ってきて、気持ち的には実感はないんですが、終わった瞬間を迎えて出てきた言葉は感謝の気持ちの『ありがとう』という言葉です。この『ありがとう』は、スタッフであり、キャストの皆さんであり、本当に『龍馬伝』の坂本龍馬というものを皆さんに育てていただいた感謝なのかなと思いました。本当に改めましてですけど、皆さんありがとうございました」と締めくくった。

これから「龍馬伝」は大政奉還へ向け、元(蒼井優)や龍(真木よう子)との別れ、土佐の元藩主・山内容堂(近藤正臣)との対決、さらに、勝麟太郎(武田鉄矢)の復活など、「龍馬伝」はまだ走り続ける。また、龍馬を暗殺する役を演じる人物がまだ謎のままだが、斬られた後の龍馬のつぶやきにこだわっていた福山はどのように演じきるのか、まだまだ見どころは満載だ。