フジテレビ系で11月1日(月)からスタートする昼の帯ドラマ「花嫁のれん」の制作発表会見が10月18日、都内で行われ、出演者の羽田美智子、野際陽子、里久鳴祐果、内田朝陽、烏丸せつこ、小林すすむ、山本圭らが出席した。ステージ上には、金沢の職人が作った花嫁のれんが飾られ、羽田、野際、里久鳴の3人は友禅染のあでやかな着物姿を披露した。
同作は、金沢の老舗旅館を舞台に、それぞれの世代感覚を背負った嫁としゅうとめがぶつかり合いながら分かり合っていく姿を描くホームドラマ。東京の旅行会社で働く奈緒子(羽田美智子)は、突然多額の借金を残して失跡した夫・宗佑(津田寛治)を捜しに、宗佑の実家である老舗旅館「かぐらや」を訪れる。一方、宗佑の母で「かぐらや」の大おかみ・志乃(野際陽子)は、加賀伝統の婚礼儀式「花嫁のれん」を経ていない奈緒子を嫁として認めず、厳しく接する。そんな2人を中心に、個性豊かな登場人物たちがさまざまな人間模様を繰り広げていく。
主演を務める羽田は「“昼ドラは、とても大変だ”と諸先輩から伺ってはいたんです。でも、『花嫁のれん』ならぬ『昼ドラのれん』をくぐる覚悟でこの作品を乗り越えてみようと、奈緒子の気持ちに乗っ取ってやらせていただいております」と、撮影スケジュールが過酷といわれる昼ドラマに出演する意気込みを語った。続けて、「とても良いドラマを11月、12月とお届けしようと、本当に死ぬ気でやっています(笑)。こんな着物で、荒々しい言葉ですみません。こういう役柄なんです(笑)」と、冗談を交えつつ役柄を説明。
野際は、羽田の発言を受けて「羽田さんはまだ、やっと40歳になったばかりでございますが、わたしに至っては来年は後期高齢者に突入というめでたい年(笑)。そんなわたしが帯ドラマをやると決意するに当たっては、本当に決死の覚悟でございます。まあ今のところは生きていますけども、何とか最後まで死なないで生きていたいなと思っております(笑)」と自虐的なコメントで笑いを誘った。さらに、「わたしはこのお話をお引き受けする時に“年のことも考えてください”と、プロデューサーの方にプレッシャーを掛けているからいいんですが、羽田さんは大変です。ロケ中は、毎朝7時開始で、“よく生きて帰ってきた”という感じです(笑)」と撮影の裏話を明かした。
また、どんなしゅうとめがいいかという記者からの質問に、羽田は「野際さんのようなしゅうとめがいいですね。正面ではいつも冗談を言ってるんですが、背中で語ってくれるんです。そんなお母さんだったら文句なしに身を尽くして守っていきたいと思えるだろうな」と野際をべた褒め。すると、野際は「わたしは本当に“おばかさん”なんです。すごく冗談が大好きで、できることなら一生、冗談を言って過ごしたいくらい。だから、これでしゅうとめ役が駄目になったら、次はお笑いに行こうかなと思います(笑)」と意外な展望を明かした。
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