福地桃子の初主演映画で主題歌も手がけた住岡梨奈、監督と世代間ギャップ?

2019/02/09 23:03 配信

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福地桃子の映画初出演にして初主演となる「あまのがわ」が初日を迎え、舞台あいさつに出演者や監督、また劇中に登場するロボットの開発者らが登壇した(C)あまのがわフィルムパートナーズ

福地桃子の映画初出演にして初主演となる「あまのがわ」が公開。初日舞台あいさつに福地をはじめ、生田智子水野久美住岡梨奈渡邉幸愛、園田あいか、古新舜監督の他、劇中に登場するロボット・OriHimeの開発者である吉藤オリィ氏が登壇した。

「皆さんに初めて見てもらうと思うとドキドキ」と切り出した福地は、母親役の生田や祖母役の水野に助けてもらったと言い、「劇中では親子関係が大事なので、撮影以外では力を抜いて話せるような瞬間を作っていただいた」と感謝の言葉を告げる。

それに対して、水野は「デビュー作というのは一番よく覚えているもの。だから、私も初心に戻ろうと努力しています」と語った。

劇中で演奏する和太鼓の練習場所で20歳の誕生日を迎えたという福地は「生田さんから20歳の誕生日をサプライズで祝ってもらって、生田さんの娘さんとおそろいのリュックをプレゼントしてもらった」と、また感謝の言葉を。

生田は劇中では厳しい母親という役どころを演じているが「普段の私はボーッとしていますが、娘を思う気持ちや愛情は同じ。娘に対して間違った方向にいってほしくないという思いが、厳しい接し方になってしまったんだと思う」と同じ母親の立場で役柄を語った。

映画に出演している他、主題歌の「あまのがわ」の作詞・作曲・歌も担当している住岡は「屋久島の撮影を終えた後に、作品の持つテーマを織り込みながら作った思い入れのある曲」とコメント。

すると、古新監督は「僕が昭和歌謡が好きなので、『木綿のハンカチーフ』のような楽曲をリクエストしました。でも、住岡さんはその曲をご存じないようで、そこにジェネレーションギャップを感じました(笑)」と笑いを交えて裏話を明かした。

高校生役の渡邉は「私は現役高校生ではないので、久しぶりに制服を着てテンションが上がりました。お弁当を食べるシーンも『高校時代はこうだったよなぁー』と思い出しながら演じました」と笑顔。

一方、同じ高校生役だったが、撮影時には中学3年生だった園田は「すごく寒い撮影だったけれど、スタッフさんが気づかってくれて優しかった」と初々しく撮影を振り返った。

そんな現場の雰囲気について、福地は「この映画の現場は、みんなで作ろう!という雰囲気があった。私は映画出演も主演も初めてで不安だったけれど、この現場特有の温かさがあって、スタッフさんとの距離感を含めて、コミュニケーションをとる機会が多かった」と語った。

それを受けて、古新監督も「手作り感のある映画ですが、限られた時間の中で、いかにポジティブに向き合うかを大切にしました。現場スタッフの励ましの言葉に救われた」とスタッフへの感謝の言葉を聞かせた。

舞台あいさつには、物語で重要な役割を担うロボット・OriHimeとその開発者である吉藤オリィ氏も登壇。

医療現場や高齢者介護の現場の他、多くの人の日常生活に寄り添うロボットとしての多様な可能性について「OriHimeを使えば、海外に行くのが難しい祖父母を、ハワイの結婚式に連れていくこともできる」とアピールした。

福地もOriHimeについて「映画同様に現実世界でもたくさんの人を助けているロボット。もっともっと広まってほしい」と語った。

最後に福地は「(昨年の東京国際映画祭で)たくさんの海外の方々にも見ていただき、日本の素晴らしい技術や屋久島の豊かな自然を感じてもらえたと思います。誰かの背中を押すことのできるようなきっかけの作品になれたらうれしい。誰かに元気を与えられることを願っています」と、舞台あいさつを締めくくった。