舞台『探偵東堂解の事件録-大正浪漫探偵譚-』が、2月14日より東京・千本桜ホールで開幕を迎える。
初代・東堂解役を俳優・村田充が演じ、綿密で繊細な独特の世界観でファンを魅了。主演を変えシリーズが続く中、今回舞台となる東堂解の学生時代に起きた密室サスペンスの主演に、注目若手俳優の磯野大が抜擢された。他にも新鋭の若手俳優が多数キャスティングされ、演劇界から注目を集めている。
今回はその中から東堂解役・磯野大、紫野暁役・吉村駿作、緑山幸太郎役・前田隆太朗に話を聞いた。
――ご自身の役について紹介をお願いいたします。
磯野:東堂解は探偵という職業に就いているだけあって、頭の切れる変わり者です。今回の話は解が大学生の時の話で、いつも様々な分野の本を読んでいるので知識が豊富。ネタバレになってしまうのであまり多くは言えないのですが、普光院貴之くんが演じる解の友人である北園南平に旅行に誘われて、寝台列車に乗るところから今回の舞台が始まります。
前田:今回舞台に出る役は東堂以外全富裕層の生まれなんですけど、俺が演じる緑山幸太郎という男は、その中でも特に裕福な人物です。舞台となる寝台列車も緑山の父が用意したもので。人柄は20歳の大学生で顔が広く社交的なので、みんながイメージしやすい「お金持ち」に一番近いかなと。でも、反面心では様々な葛藤などもあり、人間味があるなと思います。
吉村:紫野暁という人物は銀行社長の息子で病弱という設定です。武藤賢人くんが演じる白鳥和人と幼馴染。和人は実業家の息子で、一緒に寝台列車に乗り合わせて密室殺人事件に遭います。
――役作りはどのような事をしていますか?
吉村:幼馴染役の武藤くんと一緒にお昼を食べて、あそこの芝居はこうだったね、とか話してます。今、毎日一緒に帰って、その時に設定とか、2人でいろいろ共通認識できるものを増やしていますね。
前田:みんな共通して大正時代の富裕層の役なので、テーブルマナーとか歩き方をみんなでやったり。今回は時代が大正時代なので、言葉遣いも気を付けていて。
吉村:所作も現代っぽくならないようにね。
磯野:だから、僕はみんなとは逆の役作りをしています。奇麗な食べ方を、あえてしなかったりとか。台本を読みながら、役作りとしてディスカッションをあえてしなかったり。とにかく異質な感じを意識していますね。稽古場ではあえて人と関わらないで独特の世界を作り上げるにしています。
前田:今回、ウォーキングが1番奇麗なかっつん(磯野)が、1番クセのある歩き方しないといけなくて。あと、普光院さんが自分の体幹を確認するために、ウォーキングの時にTシャツを腰までめくって横で結んで、ジャージも腰まで下ろしていて無駄にセクシーなんですよ!(笑) 本人は真面目だから余計に面白くて。ぜひ画像つきで見せたい(笑)。
吉村:どこかで見せられたら(笑)。
磯野:アレね(笑)。歩き方ももちろんですけど、他にもその人物ならではの動きとかもあるので、ぜひそこにも注目してみてください!
――稽古を通して、いままでの印象が変わったメンバーはいますか?
前田:顔見知りが多い座組だったので、そんなに印象が変わったメンバーはいないですね。
吉村:ガッツリ芝居を通してっていうのは初めてなので、それが逆に新鮮だったかも。
前田:各々役に遠からずなところがあるんですよね。1番近いのはかっつんかも。元からちょっと…影があるというか…いろいろ変だよね(笑)。ファンの人とか世間にはバレてると思うけど(笑)。
磯野:ちょっと! 今までの取材では、俺は正統派俳優ってことになってるから! そのイメージで来てるから! これ載るんだよ!?(笑)
吉村:正統派(笑)。僕は最初に共演した時に、武藤くんと「ここ、こうしたらいいんじゃない?」とか要所要所では話したりはしたんですけど、ガッツリ話す機会はなくて。
前田:みんな当時は、歌とダンスと芝居にいっぱいいっぱいだったから(笑)。
吉村:だからボーリングが上手い、ボーリングが好き、あと楽屋でいつも歌ってる、くらいのイメージしかなかったんですけど、今回共演して初めて2人で一緒にいろいろ話して、「意外と真面目なんだな…」って(笑)。
たまたま近くにいた武藤:意外とっていうな!(笑)
前田:ジョナサン(吉村)が病弱ってキャラは遠いね! でも優しかったり、そういうところは似てる。
吉村:今まで、インフルエンザにもかかったことないくらい元気だからね(笑)。でも、乗り物酔いしやすいってところは共通点でした。
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