2月14日から2月18日まで東京・千本桜ホールで行われていた舞台『探偵東堂解の事件録-大正浪漫探偵譚-』。主演は若手俳優の磯野大が大抜擢され、他にも新鋭の若手俳優がキャスティングされ話題となった。今回は、場当たりをレポートする。
最初は物語の主役・東堂解が過去を回顧する場面から始まる。
東堂が”思い出の箱”の中から出したのは、とある連続殺人事件の新聞。それは、東堂解が『探偵』という職を志すきっかけの、また、現代にも通じる切なく、悲しい事件の始まりだった――。
連日報道されている御曹司を狙った連続殺人事件。そんな中、せめてものひととき安全な旅を、という商船会社社長・緑山の配慮により、セキュリティ抜群の豪華寝台列車の旅と食事会が計画された。招待客は全員御曹司ばかり。東堂は一般の出だが、大学の同級生・北園南平に誘われて参加をすることに。
列車内には各界の御曹司たちが集い、顔見知りの者もいる中、各々交流をしながら思い思いの時間を過ごす。ある乗客の思考の違いから乗員の一部に軋轢が生じるも、余興としてみんなで謎を解こうと提案した緑山公太郎の機転により場が納まる。
この余興には観客も一緒になって解けるよう、事前に問題が配布されていた。
そして余興が終わりひと段落した直後、仕込まれた睡眠薬によって乗客全員が眠らされてしまう。
しばらくして全員が覚醒した後、乗客の1人が死体で発見された。東堂を除く全員が殺人を起こすことは可能である車内で、東堂が事件を解決していく。そこに残された犯人からのメッセージの真意とは――。
個性豊かな登場人物が織りなす会話劇に、主演の磯野が演じる東堂は終始役を崩すことなく東堂に徹していた。
本公演はDVDの発売が決定している他、2月24日(日)昼5時からDMM.com動画にて最速アーカイブが配信開始される。
2019年9月には舞台大正浪漫探偵譚の新作公演も決定し、今後も「東堂解」シリーズに注目が集まる。ぜひ「はじまりの謎解き」をその目で見てほしい。
岩永聡美
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