堤幸彦と佐野元春がタッグを組んだスペシャルドラマで林遣都がドラマ初主演!

2010/10/25 19:43 配信

ドラマ

「コヨーテ、海へ」の会見に出席した堤幸彦監督、佐野元春、林遣都、長渕文音、佐野史郎(写真左から)

2011年の1月3日(月)に放送されるWOWOWスペシャルドラマ「堤 幸彦×佐野元春『コヨーテ、海へ』」のプレミア試写会が10月24日、都内で行われ、林遣都、長渕文音、佐野史郎、堤幸彦監督、佐野元春が出席した。

本作は、佐野元春の音楽にインスパイアーされてきたという堤監督が、佐野元春が影響を受けたビート・ジェネレーションにオマージュをささげたというオリジナル脚本を映像化したロードムービー。突然失踪(しっそう)した父の秘密を探すため、ニューヨークに降り立った青年・ハル(林)が、教会で出会った魅力的なダンサー・デイジー(長渕)と共に、マンハッタンを巡っていく。

堤監督はこの作品を作ることになった経緯について「僕はさみしい20代を送っていたんですけど、佐野元春さんのアルバムで勇気をいただいていたんですね。それで『コヨーテ、海へ』というアルバムが出たときに『これはすごい!』となって、それをブログに書いたんです。そしたら佐野元春さんサイドから『ちょっと一度、来なさい』と光栄なお誘いをいただいたんですよ。ブログをやっていて、良かったことはこの一件だけです」と冗談交じりに語った。

また、この作品でドラマ初主演となる林は「この作品が初めてのアメリカ、初めてのニューヨークだったんですけど、2週間という短い撮影期間の中で、これでもかっていうくらいいろいろな経験をさせていただきました。苦労はまったくなくて、ニューヨーカーのスタッフたちとも家族みたいなチームワークでやることができたので、別れがさみしかったです」と撮影を振り返った。さらに、ドラマ初出演の長渕は「撮影は本当に楽しいことばかりで、毎日が刺激的でした。ただ、雪の中を転げまわってはじけるシーンがあるんですけど、そこは本当に大変でした。遣都くんが体を使って地固めしたり(笑)」と苦笑いで苦労を明かした。

一方、同年代の堤監督、佐野元春、佐野史郎は撮影中にすっかり意気投合した様子で、佐野史郎は「元春さんの聞いていたものと、僕の好きな音楽、堤監督が好きな音楽がまったく一緒(笑)。そんな音楽監修と映画監督と俳優がそろうなんてことは僕は初めてです。フィルムの現場なんですけど、俳優としてというか、音楽に浸っているという感じでした」と満足そうに語った。それを聞いた林は「本編のせりふではありますが『何かわからないけど、うらやましい世代だ』と、本当にその通りだと思いました」と3人の世代に共感を示した。

また、音楽監修を務めた佐野元春は「テーマは50年代のビートをもとにしたものなのですが、父と息子の物語だったり、同世代の男同士の友情だったり、ハルとデイジーの関係だったり、人間の関係について深くつむいだ作品になっていると思います」と作品をPRした。

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