――MC復帰に当たって今の気持ちは?
この10カ月、いち視聴者としてオンエアを見て楽しませていただいていたので、自分がまたこの場に戻ってくるかと思うと、とても緊張します。お休みさせていただいた間に新しいアーティストさんも続々と出演されていましたし、新しい演出、例えば加山雄三さんの船“光進丸”の中を見立てたセットで歌やトークをするなど、どんどん面白いアイデアにチャレンジされているなぁ、と思って拝見しておりました。「MUSIC FAIR」チームの新たなチャレンジに私も力添えできるよう頑張っていきたいです。久しぶりに軽部さんとトークができるというのも楽しみですね。アーティストさんたちにお話を聞いていく中で、視聴者の皆さんが見たことの無い一面を引き出せるようにできたらいいな、と思っています。
――仕事と家庭の両立について。
正直、やってみないと分からないところもありますが、子育ての時間は子育てに集中し、「MUSIC FAIR」の収録など、お仕事の時には切り替えて仕事に集中して頑張りたいと思っています。
――母親になり、変化があると思いますか?
やはり今まで体験したことの無い毎日を過ごしているので、例えばトーク中に今までの自分には無かったような目線や切り口でお話が聞けたりするのではないかな、と自分の中で期待していますね。
――視聴者の方へのメッセージをお願いします。
歴史のある番組なので、きっと何十年もご視聴いただいた方々もいると思いますが、そんな皆さんの期待を裏切らないよう、気持ちを新たに品格のある司会を志しながら、アーティストさんたちの意外な一面が見られるような、楽しくてちょっと柔らかい雰囲気の「MUSIC FAIR」を作っていけたらいいな、と思います。
――卒業する今の気持ちは?
本当に濃密で楽しくて“もう10カ月もたったんだ”という気持ちです。「MUSIC FAIR」には“チームで作る”アットホームな感じがあり、収録一回一回、自分が向き合える時間もたっぷりあって、良い経験をさせていただきました。ご出演いただいたアーティストの中には収録以外の場所でも気軽に話かけていただけるような方もいて、自分もドラマ出演などいろいろなことに挑戦した時期でもあったので、アーティストの方から直接、貴重な意見をいただくなど、個人的にも素晴らしい体験ができました。フリーになってからこの番組に携わらせていただいたこともあり、アナウンサーということでだけではなく“一人の人間として画面に出る”ということを改めて意識し、アーティストの方たちがどのような思いでステージに向かっていくか、その姿勢を少し感じることができた気がします。そのため、お話がより深く響いたり、等身大の自分でトークができるようになったりして、とても楽しかったです。
――軽部との司会について。
軽部さんとは「めざましテレビ」でも一緒だったので安心感はあったのですが、「MUSIC FAIR」という品格ある番組にもかかわらず、例えば“オヤジでしょ”とツッコむなど、「めざましテレビ」ではそこまで言えなかった掛け合いを思う存分できたのは驚きでした。これまで築き上げてきた二人ならではの関係性で、笑いとして掛け合いができたのがうれしかったです。スタッフの皆さんに私なりの色みたいなものを受け入れていただけたので、私なりの「MUSIC FAIR」というものを伸び伸びと楽しませていただきました。また、トークでお話を聞いている中で、アーティストの皆さんにとっても「MUSIC FAIR」は特別な番組であるということが分かりましたし、回を重ねるごとに歴史ある番組の重みを感じました。
――仲間のMC復帰について。
番組にふさわしい品格と、軽部さんを包みこむような優しさをお持ちの仲間さんが復帰されます。お母様になってよりキラキラ輝く仲間さんと軽部さんの掛け合いを楽しんでいただけると思いますし、私も楽しみにしています。
――仲間のMC復帰について。
ついこの間という感じもするし、随分たったなとも思うのですが、仲間さんの復帰をとても楽しみに待っていました。さらに、ママになられてからの復帰ということで、以前の仲間さんともバックボーンが変わってきているので、それも楽しみですね。二年間一緒にやらせていただいて、2700回記念もやりましたが、一年近くお休みとなってここで一度リセットされたと思うので、元々やっていた二人のコンビ復活という部分と、新鮮にリニューアルする部分、その二つの醍醐味を楽しみたいと思います。
――加藤について。
「めざましテレビ」を一緒にやっていたので、2年ぶりでしたが、やはりとてもやりやすかったですね。僕と彼女のあうんの呼吸もありましたし、時間がたつほどに素の関係性が出るようになって、“おやじ、おばさん”なんて呼び合う回もあったりして、「MUSIC FAIR」の歴史の中でも今までに無い雰囲気を作ることができました。代役ということで難しかったと思いますが、加藤さんはさすがという仕事をして、しっかり爪痕を残していきましたね。情報番組とは違ったフィールドで一緒に仕事ができてうれしかったですし、加藤さんとは“二度目の別れ”みたいな感じで寂しいですね(笑)
――改めて「MUSIC FAIR」の見所は?
生番組とは違って、しっかり作り込むことで、アーティストの素晴らしさをダイレクトに伝える数少ない音楽番組の一つです。本格的音楽番組として55年を迎える伝統の重みを収録の度に感じていますし、一方で新しいアーティストの息吹も伝統の中できちんと伝えていく番組です。おかげさまで、ここ最近もたくさんの方に見ていただけているようで、視聴者の皆さんも土曜の夕方に良い音楽を求めてらっしゃるのだな、というのを改めて実感しますし、このような番組に携われてうれしく思いますね。
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