以下、リリー・フランキー、小林聡美、岡田将生のコメント全文を紹介!
――吉田大八監督の印象は?
吉田大八監督、脚本の樋口卓治さん、そしてプロデューサーの3人が企画の段階から撮影に至るまで長い時間をかけて練り上げてくださって、とてもいい作品ができたなと思っています。
大八さんとは映画でも一緒にお仕事しましたが、ドラマを撮っても大八さんは大八さんだなと感じました。
――本作がカンヌ受賞後、初のドラマ主演となりますが…?
…うーん、それについてはまるで考えたことがないですね(笑)。でも皆さんとてもいい方たちで、撮影期間はそんなには長くなかったのに、すごく長く感じました。1日1日が濃かったんでしょうね。
――小林聡美さん、岡田将生さんと共演した感想は?
小林聡美さんとは年齢が近いので撮影の合間、子どもの頃よく見ていたテレビ番組について、ずっと話していました。
実は、ちょっとした小松政夫さんのまねとか、昔のテレビ番組へのオマージュを、自分にしか分からない形でこっそりこの作品に織り込みました。
岡田将生さんは専門用語のせりふが膨大にあって大変そうでしたが、笑顔を絶やさずしっかりとこなされて、いやぁ本当にいい人ですよ、この方は!
――作品の見どころは?
この主人公はダメ人間で、いいところが1つもない。僕はこのドラマに出演して、樋口さんが離婚されて当然ということが分かりました(笑)。樋口さんの“鎮魂”のために演じたつもりです(笑)。
離婚をテーマにした物語なので大人のドラマではありますが、全く大人っぽくないです。ある程度、年齢を召した方はもちろんリアルな“あるある感”を見出してくださると思いますが、僕は逆にこれから結婚したいと思っている若い人たちにこの夫婦を見てもらいたいと思っています。
見ていただければ、こうなっちゃいけないんだなということが明快に分かりますから(笑)。ホームドラマとしてはとても斬新な作品で、見終わった後、「変わったドラマを見たな」とお感じになると思います。
――吉田大八監督の印象は?
吉田監督とは2作目ですが、まずは吉田監督がテレビドラマを撮ることに驚きました。撮影に入ってからは、「OKかな」と思っても何回も何回もやらされるところに、“ああ、こんな感じだったなぁ”と思い出しました。監督はとても粘るんです(笑)。
――リリー・フランキーさん、岡田将生さんと共演した感想は?
リリーさんはもっと先輩だと思っていたら、2歳しか違わなくて…この感覚は何なのでしょうね(笑)。ダメダメな夫なので、もっとバカバカしい夫婦のやりとりがあるかなと思っていたら、考えていたよりシリアス路線で、ピリピリした感じで演じました。
でも撮影自体はとても楽しくて、リリーさんが織り込む“小ネタ”を見て、「またやっているな」と思っていました(笑)。
岡田さんは専門用語満載のせりふばかりで、本当に大変だったと思います。私にはあんなせりふ、言えないですから…!
すごく落ち着いていて安定感半端ないのに、まだ20代と聞いてビックリしちゃいました。
吉田大八監督とはいつかお仕事をしたいと思っていたので、ご一緒する機会を与えていただき、うれしかったです。
先輩から「1回でOKは出ない」「1回でOKが出たら奇跡」と聞いていたので緊張はしましたが、監督の演出が楽しくて、とても濃い毎日でした。
リリーさん演じる隆介さんを追い込むシーンでは、ビックリする演出がありました。僕はてっきり座っているものと思っていたのですが、立って待っていると言われて…。立っていること自体、全く想像していなかったので、驚きました。
リリーさん、小林さんが演じられた二人も、ものすごく独特なご夫婦だったのですが、僕が演じる堂島も変なやつだなと、その時思いました(笑)。
――リリー・フランキーさん、小林聡美さんと共演した感想は?
お二人とお芝居ができて本当に楽しかったです。お二方のお芝居にそれぞれ違う空気感を感じられたのがうれしく、一緒の空間でこの夫婦を見ることができてよかったなと感じています。
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