10月24日、NHK総合ほかで’11年3月スタート予定の連続テレビ小説「おひさま」の安曇野ロケの取材会が行われた。ロケが行われた国営アルプスあづみの公園にはヒロイン・須藤陽子役の井上真央と、幼なじみの宮本タケオ役を演じる柄本時生が登場し、コメントした。
同作は長野・安曇野と松本を舞台に、昭和初期の戦争へ向かう激動の時代の中で、太陽のような笑顔で人々に希望を照らすヒロイン・陽子のさわやかな半生を描き出す一代記。物語は戦前・戦中・戦後と生きていく陽子の姿と、その周りの人間を日本食・そばが人々をつないでいく。脚本を岡田惠和が務め、ヒロインの夫役に高良健吾が抜擢されたことで話題を集めている。
セーラー服でおさげ髪という姿で登場した井上は「大自然の中での会見は初めてなので、普段見たことない光景がすごくおもしろいです。みなさん、ようこそ安曇野へ(笑)」と出迎えの笑顔を見せた。「私は2日ほど前に安曇野へ来ました。正直朝早くてつらいなぁと思うんですけど、毎日安曇野に朝日が昇ってくるのを見て、大自然に囲まれて、本当に気持ちよくて、とてもいい環境の中でやらせてもらっています」とロケ地の環境のよさをアピール。さらに、「普段のロケだと時間がないとピリピリしてしまうこともあるんでしょうけど、この自然の中でみなさん穏やかな気持ちで撮影に臨めているので、景色とともにいいシーンがとれていると思います。みなさんご期待していてください」とまだまだスタート地点の撮影に、作品への期待を込めてコメントした。セーラー服姿、おさげ髪について質問がとぶと、「制服姿は自分の中で封印したつもりなんですが、あっさりと着ています。まさかセーラー服で、しかもおさげって思ってもいなかったので最初はちょっと照れくさかったんですけど、今はもう慣れました。セーラー服は1年ぶりとか。おさげも久々で、5年ぶりくらいだと思います」
柄本は「この役は畑仕事をずっとやっていて、陽子を好きなんですけど、陽子にはその思いが気づかれないというか…そんな役です。あと自分はロケはきょう初日でして、まぁとにかく、がんばるしかないと思っています」とコメント。演じるタケオは陽子に片思いしたまま、出征してしまう運命にある。このような70年以上も前の舞台設定について、「ぼくのやる役のこういう服装をみても、学校に行っていたり、学校行ってなかったりで働かなくっちゃ食っていけないというようなイメージが強いんです。それでも本当に生きていく、というのですかね、そういう力が今の時代より昔の時代の方があったんじゃないか、そんなことを考えてやらせてもらっています」と感慨深い思いを明かした。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)